メモですので、ご容赦ください。
- 資生堂 キメの乱れ キメが乱れていると、光が正反射するため、同じ毛穴の大きさや数でも目立つ。
- 資生堂 不飽和脂肪酸(オレイン酸、パルミトレイン酸)が→表皮角化細胞を刺激→カルシウムイオン流入促進→細胞中のイオンバランスが乱れる→炎症性サイトカイン増加→角化不全(ターンオーバー異常)対策はグリシルグリシンというアミノ酸。
- 一丸ファルコス 転写因子NF-κBが紫外線などの影響で活性化→表皮の異常角化(毛穴の開き)、メラノサイト増殖(色素沈着)、真皮コラーゲン分解(たるみ毛穴)。アーチチョーク葉エキス。
- ほおの毛穴 角栓がたまりにくい。
目次
毛穴の開きの原因と対策
毛穴については、色んな改善方法等がありますが、論文が出ているものをまとめてみました。
資生堂は、不飽和脂肪酸が表皮の角化細胞(ケラチノサイト)を刺激してカルシウムイオンの流入を促進し、 細胞中のイオンバランスを乱して角層の生まれ変わりの異常を引き起こすことを突き止めました。このこと が毛穴の開きを誘発する要因となっていることを解明し、さらに毛穴面積を縮小させるためにはアミノ酸の 一種である「グリシルグリシン」が有用であることを発見しました。この研究成果は、2006 年に開催された “化粧品のオリンピック”「第 24 回 IFSCC 大阪大会」のポスター発表で最優秀賞を受賞しました。
https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/archive/00000000001683/1683_c3w68_jp.pdf
JP4865251B2 不全角化抑制剤、毛穴縮小剤及び皮膚外用組成物
https://patents.google.com/patent/JP4865251B2/ja?q=%E6%AF%9B%E7%A9%B4&assignee=%E8%B3%87%E7%94%9F%E5%A0%82&oq=%E8%B3%87%E7%94%9F%E5%A0%82%E3%80%80%E6%AF%9B%E7%A9%B4
角栓による毛穴目立ちは若年層に多い
本研究では10代から50代の, 248名の日本人女性の顔面を対象とし, 目立つ毛穴の実態調査を行った。その結果, 20代から30代で目立つ毛穴には角栓が存在し, 角栓の組成を分析した結果, タンパク質成分が約7割を占めることが判明した。一方40代以降では角栓が存在せずに開大した状態の目立つ毛穴が存在することが明らかとなった。また毛穴の開口部面積は10代から20代と, 30代から40代で各々急増するという, 2段階の変化を示す一方, 皮脂量との関連性は年齢とともに低下した。これらの結果から, 若年層では毛穴は角栓が詰まることによって目立ち, 年齢とともに毛穴の中に角栓が存在しなくなっても目立つ構造に変わっていくことが推察された。この調査結果から目立つ毛穴に対するケア方法は画一的ではなく, その性状, 年齢に応じて異なるべきであることが示唆された。
年齢による毛穴の目立ちの実態調査
水越 興治, 及川 みどり, 伊藤 夕子, 小林 和法, 今村 仁, 松本 克夫
日本化粧品技術者会誌
2007年 41 巻 4 号 262-268
発行日: 2007/12/20
公開日: 2010/08/06´
酸化ストレス
近年,目立つ毛穴に対するケアは市場の注目を集めており,毛穴開大のメカニズムの解明とその抑制方法の開発は化粧品技術者にとって大きな課題となっている。本研究は,目視による毛穴開大の印象を表すパラメーターを確定することと,毛穴開大のメカニズムに対する酸化ストレスの関与を明らかにすることを目的とした。はじめに,われわれは毛穴が目立つと認識される毛穴面積を0.04mm2 以上と定義した。また,測定野あたりの毛穴総面積,毛穴平均面積および開大毛穴個数を毛穴パラメーターとして算出し,これらが目視による毛穴開大の印象と相関を有し,さらに毛穴総面積は年齢とも相関を有することを明らかにした。次に,毛穴開大のメカニズムを明らかにするために,角層より得られた有核細胞率,多重剥離度,カタラーゼ活性およびタンパクのカルボニル化レベル (SCCP) の各角層パラメーターと毛穴総面積との相関について調査した。毛穴周辺部全体について解析を行った結果では,カタラーゼ活性を除くいずれのパラメーターも毛穴総面積との相関は認められなかった。しかし,開大した毛穴は下頬と比較して上頬に多く認められること,また有核細胞やSCCP による強い蛍光は毛穴開口部周辺に局在していることが確認されたため,上頬の値を下頬の値で標準化した各角層パラメーター比を算出し解析を行った。その結果,SCCP 比およびカタラーゼ比は毛穴総面積と有意な相関を示した。これらの結果より,毛穴開大のひとつの要素として酸化ストレスが関与している可能性が考えられた。
毛穴の開大と角層のカルボニル化タンパクおよびカタラーゼ活性との関係
山下 由貴, 大林 恵, 岡野 由利, 正木 仁
日本化粧品技術者会誌
2010年 44 巻 3 号 216-222
発行日: 2010/09/20
公開日: 2012/09/25
保湿で毛穴が小さくなる傾向
顔面の毛穴に関してはこれまでに多くの研究例があり,その形状に関するものや,大きさ(主に開口部の面積)と年齢,生理周期,皮脂量,紫外線量との関連性などが報告されている。しかし,毛穴形状を楕円近似したときの顔面各部位における長軸の方向(毛穴の方向性)やそれと皮膚力学的特性との関連を調べた研究は少ない。そこで,われわれは市販の毛穴形状解析ソフトを用い,ビデオマイクロスコープで撮像した画像について方向性を検討した。その結果,顔面6部位(額,顎,左右頬(鼻横および鼻唇溝横))における毛穴の方向はランガー割線(Langer’s lines)に沿い,顔の正中線に対し左右対称であることが明らかになった。また,CutiScanを用いて顔面各部位の力学特性を調べたところ,皮膚が変形しにくい方向(力学的異方性)と毛穴の方向およびランガー割線とは対応することがわかった。さらに,4週間のスキンケアによる毛穴形状の変化を調べた結果,皮膚生理パラメータ(角層水分量,経表皮水分蒸散量(TEWL))の改善とともに毛穴面積は小さくなる傾向を示し,方向性には変化が認められなかった。
ビデオマイクロスコープを用いた顔面の毛穴解析
─方向性と力学的異方性との関連─樋口 美雪, 北原 清志, 清水 佳代子, 平井 克彦, 松本 俊, 高橋 元次
日本化粧品技術者会誌
2017年 50 巻 4 号 321-328
発行日: 2017/12/20
公開日: 2017/03/21
It has been reported that aging causes an increase of pore areas and morphological changes in facial pores, from a round form to an elliptical form, along with sagging. These changes are supposed to occur with the formation of nasolabial folds and jawlines, and with loss of skin elasticity. Although there have been some reports about morphological changes of facial pores with aging, the underlying mechanisms remain unknown. We measured skin elasticity and some parameters related to facial pores such as pore areas, depth and aspect ratio (short axis/long axis) using skin replicas in the middle of the cheek in the sitting position, and also analyzed sagging scores such as the severity of nasolabial folds and jawlines by using photographs of 23 Japanese individuals in the twenties-to-sixties age group. We revealed that skin elasticity in the middle and lower cheeks decreased and pore depth increased significantly with aging. Aspect ratio and pore depth were found to be correlated with some parameters such as skin elasticity and sagging. In the dorsal position, pore areas and depth significantly decreased in the same region of the cheek compared to those in the sitting position. Similar results were obtained for both men and women because of the possibility of the decline in the effect by gravity downward of the face. Aspect ratio of some individuals increased in the dorsal position, while it decreased for others. Increase in aspect ratio was especially prevalent among women. Ratio of pore areas (dorsal position/sitting position) tended to decrease with aging. These results suggested that morphology of facial pores on cheek is possibly affected not only by aging and related parameters such as sagging and skin elasticity, but by change of posture.
老化は、たるみとともに、丸い形から楕円形への顔の毛穴の毛穴面積と形態変化の増加を引き起こすことが報告されています。これらの変化は、鼻唇のひだと顎のラインの形成、および皮膚の弾力性の損失で発生すると考えられています。加齢に伴う顔の毛穴の形態学的変化に関するいくつかの報告がありましたが、根本的なメカニズムは不明のままです。座位での頬の中央にある皮膚のレプリカを使用して、肌の弾力性と毛穴面積、深さ、アスペクト比(短軸/長軸)などの顔の毛穴に関連するいくつかのパラメーターを測定し、重症度などのたるみスコアも分析しました20代から60代の年齢層の23人の日本人の写真を使用した、鼻唇のひだと顎のラインの分析。加齢とともに、頬の中央部と下部の皮膚の弾力性が低下し、毛穴の深さが著しく増加することが明らかになりました。アスペクト比と毛穴の深さは、肌の弾力性やたるみなどのいくつかのパラメーターと相関することがわかった。背側の位置では、座位の場合と比較して、頬の同じ領域で毛穴の面積と深さが著しく減少した。顔の下向きの重力による効果が低下する可能性があるため、男性と女性の両方で同様の結果が得られました。一部の個人のアスペクト比は背位で増加し、他の個人では減少しました。アスペクト比の増加は、特に女性の間で一般的でした。毛穴面積の割合(背側位置/座位)は、加齢とともに減少する傾向がありました。これらの結果は、頬の顔の毛穴の形態が、老化およびたるみや皮膚の弾力性などの関連パラメータだけでなく、姿勢の変化によっても影響を受ける可能性があることを示唆しています。
頬部たるみと毛穴形状の変化
飯田 年以, 小野 隆之
日本香粧品学会誌
2016年 40 巻 1 号 1-7
発行日: 2016/03/31
公開日: 2017/05/12
毛穴目立ちは多くの女性のもつ悩みの一つであるが,その目立つ原因は明らかになっていない。われわれは生体用レーザー顕微鏡を使用して頬の表皮構造を詳細に観察し,毛孔周囲が凹んでいる毛孔では特徴的な表皮の構造をもつことを明らかにした。この表皮構造は表皮が非常に深くまで落ち込んでおり,非常に長く伸長した真皮乳頭をもつことを特徴としていた。この表皮構造は表面の凹みと面積・形状が同じであることから,頬において毛穴が目立つ一因であると考えられた。そこで,表皮の収縮に着目して表皮構造を改善する剤の探索を行い,表皮細胞の収縮促進と増殖抑制の効果をもつ1-イソステアリルグリセロール-3-リン酸を見出した。ヒトでの使用試験の結果,1-イソステアリルグリセロール-3-リン酸は表皮構造に変化を起こさせ,目立つ毛穴に対する改善効果をもつことを確認した。今回,これら表皮に着目した毛穴目立ち改善へのアプローチについて報告する。
頬の表皮構造による毛穴目立ちと,その改善へのアプローチ
西島 貴史
日本化粧品技術者会誌
2009年 43 巻 1 号 3-9
発行日: 2009/03/20
公開日: 2011/12/06
原因①:オレイン酸、パルミトレイン酸が多い
こちらは原因というか、相関関係ですが・・・毛穴の開きが大きい人は皮脂中のオレイン酸含有量が多かったと報告されています。
皮脂の
対策:オレイン酸が多い油脂を避ける?=ワセリンなどの炭化水素
毛穴の黒ずみの原因と対策
毛穴の角栓
毛穴の目立ちの原因となる角栓は,角質や皮脂が毛孔内で凝固して発達したものと考えられていたが,われわれの研究から角栓形成には毛包中の内毛根鞘が関与する可能性が考えられた。また,男性ホルモンの活性化が角栓形成に関与することも明らかにした。これらの結果から,内毛根鞘の形成阻害や男性ホルモンの活性化抑制が角栓形成を防ぎ,結果として毛穴を目立たなくさせると考え,有効成分としてザクロ発酵液を同定した。さらに,ザクロ発酵液を配合したミルクローションを2ヵ月間女性被験者16名(平均年齢30.3歳)に連用させたところ,ポルフィリン量を指標にした角栓の目立ち,およびレプリカにおける毛穴の深さ解析において改善効果を得た。以上の結果から,ザクロ発酵液が角栓形成を抑制し,毛穴の目立ちを改善すると考えられた。
ザクロ発酵液の毛穴の目立ち改善効果
山口 弘毅, 大隅 和寿, 坂井田 勉, 広瀬 統, 八代 洋一, 中田 悟
日本化粧品技術者会誌
2017年 51 巻 1 号 27-32
発行日: 2017年
公開日: 2017/03/22
DOI https://doi.org/10.5107/sccj.51.27
ジャーナル フリー
抄録を非表示にする
毛穴の開きに効果的な成分
機能 | ||
アーチチョーク葉エキス | NF-κB(Nucleo Facter kappa B転写因子)の発現抑制 | 遺伝子は普段ロックされている→NF-κBが増える→遺伝子ロックが解除→炎症 |
NF-kB
名前:NF-kB(エヌエフカッパビー)
分類:タンパク質の転写因子
生息地:表皮細胞
能力:表皮の異常角化、メラノサイト増殖、真皮コラーゲン分解
好きな物:紫外線
嫌いな物:アーチチョーク葉エキス
NF-kBは、紫外線や炎症により過剰に活性化します。表皮の異常角化ですり鉢毛穴?メラノサイト増殖、真皮コラーゲン分解。
アーティチョークはヨーロッパ原産の野菜で、日本ではフランス料理などに用いられる高級野菜であり、この葉に特異的に含まれるシナロピクリンという物質が、NF-kBの過剰な働きを強力に抑制する。
15人の試験で、80%が効果をやや効果あり〜効果ありと回答。(試験条件不明)
毛穴はスチームなどで開く?
毛穴が物理的に大きくなったり小さくなったりするというよりは、スチームやホットタオル等で角層がふやけて柔らかくなります。そのため汚れが落としやすかったりすることはあると思います。