毛穴ケアの原因と対策と効果的な成分

毛穴の悩みはつきないです。色々な情報が飛び交っていますが、論文をベースにしたエビデンスがしっかりしていることを紹介します。

まず、毛穴の悩みといっても、多岐にわたります。私としては4つのパターンに分けることがわかりやすいかなと思いました。

最後には、それぞれの毛穴悩みに応じて、効果的な成分や商品を紹介します。

  1. つまり毛穴。1030代に多いです。皮脂、角栓が多く、毛穴が物理的に目立つ。
  2. すり鉢毛穴(不飽和脂肪酸などによる刺激でターンオーバー異常)
  3. たるみ毛穴 40代以降に多い。日照時間が長い太平洋側や瀬戸内側の方が毛穴目が目立つ。加齢や紫外線により真皮構造が変化?
  4. 黒ずみ毛穴(すり鉢状に凹んでいるため、影で黒く見える。角栓に含まれる産毛、毛穴周辺の色素沈着)

つまり毛穴

皮脂の過剰分泌+角栓が原因

皮脂量が多い(紫外線でも増える、年齢が若いときに多い)

食事対策

中性脂肪の量を減らし、バランスの良い食事をとる

効果的な成分

ビタミンC誘導体系(リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウム、APPSなど)

男性ホルモン(リダクターゼ)活性阻害のピリドキシン環状リン酸(ビタミンB6

ライスパワーNo.6

紫外線でも増えると言われているので、日焼け止め。

角栓が多い(年齢が若い時に多い)

原因:未熟な角層の重層化(ターンオーバー異常)が原因の1つと言われている。

角栓は皮脂とタンパク質の混合物(タンパクはアクネ菌由来のタンパクが多く、未熟な角層由来or内毛根鞘由来と言われている)

対策

・洗浄により角栓除去(クレンジングオイルで皮脂軟化、酵素洗顔パウダーでタンパク質分解など)

・保湿(カリクレインという角層剥離酵素の活性を正常化し、角層の剥離を促す)

有効と言われる成分

・コハク酸、乳酸、ポリオキシエチレンフィトステロール(角栓崩壊効果)

・ザクロ発酵液(男性ホルモン活性抑制による皮脂抑制)

・グリシルグリシン(ターンオーバー正常化)

製品

・資生堂アクアレーベルバランスケアシリーズ

・イプサ ポアスキンケアステップス

・メタトロン MTCEBローション

・ワンバイコーセー バランシングチューナー

すり鉢状毛穴

原因

不飽和脂肪酸が多い表皮角化細胞にカルシウムイオンが流れこむイオンバランスが乱れる炎症性サイトカイン増えるターンオーバー異常→→すり鉢状毛穴

https://www.peptide-soc.jp/files/newsletter/PNJ68.pdf

効果的な成分

・グリシルグリシン(イオンバランスを整えることでターンオーバーを正常化する。)

PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル(オレイン酸による不全角化を防ぐ。オレイン酸を吸着していると考察されている。)

https://pdfs.semanticscholar.org/5e1b/61ff004264e602268aebb01d280b144f9737.pdf

・フラーレン(皮脂スクアレンの酸化抑制ができて、毛穴改善につながる。炎症性サイトカインPGE2を抑制し、ターンオーバー正常化が期待。)

効果的なアイテム

資生堂アクアレーベルバランスケアシリーズ(赤いパッケージのシリーズです。)

たるみ毛穴

原因

紫外線による真皮構造変化たるみ、

皮脂の酸化炎症惹起色素沈着

 

効果的な成分

コラーゲンをアップさせるビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルマグネシウム、リン酸アスコルビルナトリウム、APPSなど)

 

毛穴の黒ずみ

原因:角栓に含まれる産毛、酸化した皮脂炎症色素沈着

効果的な成分:抗炎症、ビタミンC系

 

以下、メモ書きです。

皮脂

・毛穴の面積は、皮脂量に相関する

・目立つ毛穴は、すり鉢状毛穴構造なっている。

・すり鉢状毛穴は有核細胞が多い(不全角化状態)。

・毛穴が目立つ女性は、皮脂中の不飽和脂肪酸(オレイン酸やパルミトレイン酸)が高い

実験)

オレイン酸を塗布

結果)

キメが乱れ、肌荒れ、有核細胞数が増加。

考察)

皮脂にオレイン酸が多い表皮角化細胞にカルシウムイオンが流れこむイオンバランスが乱れる炎症性サイトカイン増える肌荒れ??すり鉢状毛穴

2002年 グリシン、GABAD-グルタミン酸

2003年 JP2007204417A L-テアニン0.11.5%程度で毛穴に効果あり

2003年 グリシルグリシン→14%改善

2004 POE/POP-14/7 dimethyl etherは、オレイン酸による不具合を改善

資生堂の特許WO2013018884

https://patentscope2.wipo.int/search/en/detail.jsf?docId=WO2013018884&tab=FULLTEXT

紫外線

紫外線によって皮脂量が変化する。

スクアレンが紫外線により過酸化され、刺激物となる異常角化の原因となる。

太平洋瀬戸内は日照時間が多い。40代では毛穴目立ちが目立つ。

色素沈着(原因:紫外線や擦れによる炎症でメラニンがたまる)

APPS1%製剤で黒っぽい毛穴を約28%抑制。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1346-8138.2007.00256.x

皮膚内部構造の変化

  • 一丸ファルコス 転写因子NF-κBが紫外線などの影響で活性化表皮の異常角化(毛穴の開き)、メラノサイト増殖(色素沈着)、真皮コラーゲン分解(たるみ毛穴)。アーチチョーク葉エキス

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