研究職が選ぶシワ改善クリームのおすすめランキング

しわ改善オススメランキングブログ用

審査が厳しい日本の化粧品・医薬部外品の中で、ついに登場したシワ改善クリーム(シワ改善美容液)

2017年1月にポーラが発売したのをきっかけに、資生堂、コーセーの順で、「しわを改善する」という効能が認められたクリームや美容液が続々発売されています。

クリームや美容液という名称がいろいろありますが、名称の違いだけなので、気にすることはありません。

以下は、クリームという名称でメインに話します。

シワ改善クリームは以下のようにたくさん販売されています。

  • ポーラから1品(リンクルショット)
  • 資生堂から3品(エリクシールリンクルクリーム、ベネフィークレチノリフトジーニアス、ディープレチノホワイト4)
  • コーセーから3品(iPショット、リンクレス、ルシェリ)
  • 花王から1品(エストリンクルソリューションプラス)
  • オルビスから1品(リンクルホワイトエッセンス)
  • カネボウから3品(カネボウ リンクル リフト セラム、リサージリンクルシューター、DEW リンクルスマッシュ)
  • SK2から1品(SK-II R.N.A.パワー ラディカル ニュー エイジ 3QD エッセンス
  • ディセンシアから1品(アヤナス リンクル O/L コンセントレート)

ただ、承認されている有効成分は3種類のみであり、すべて、どれかに属しますので、実質は3アイテムと考えたらいいかなと。

  1. ナイアシンアミド→ほとんどのメーカーが使っている
  2. ニールワン→ポーラだけ
  3. レチノール→資生堂だけ

youtube動画でも解説しています。

しわ改善クリームって本当にシワに効果あるの?

これまでは、しわ改善クリームと言っても、「乾燥による小じわを目立たなくする」という表現しか認められていませんでした。

しかし、2017年に発売されたポーラのリンクルショットをはじめとする、医薬部外品のクリームは、「シワを改善する」という効果が証明されたものになります。

なので、これまでのシワ改善クリームとは効能が異なり、より深いシワまでアプローチできるようになりました。

シワ改善クリームの選び方!3つのポイント

しわ取りクリームを選ぶときの3つのポイントは以下です。

  • シワ改善効果が高い
  • 安全性が高い
  • 1回使用の価格が安い

シワ改善効果が高いもの

なんだかんだ言って、シワ改善効果は1番大事ですよね。

シワ改善効果は、日本香粧品学会の「抗シワ製品評価ガイドライン」に従って試験されます。

医薬部外品の場合は、有効成分入りのクリームと、有効成分なしのクリーム(プラセボクリーム)で、目尻のシワが有意に改善したかを確認します。

(有意に改善というのは、誤差が少なく、信頼性が高いデータがあることを意味します。)

また、試験では、シワグレードというスコアを使います。

シワグレードは、0〜7の数字で表され、数字が大きいほど深いシワを表しています。

医薬部外品の抗シワ試験では、シワグレード3〜5のボランディアを数十名集め、12週間以上の連用試験をします。

以下、シワグレードがどれくらいのシワかを表す写真です。

しわグレードの写真

初期から12週間後のシワグレードがより改善されていたものを、高評価にしています。

ただし、薬ではないので、シワ改善は穏やかな効果であることを覚えておきましょう。

安全性が高いもの

医薬部外品は、安全性が低いものは承認されません。

現在発売されているすべてのしわ取りクリームは、厚労省の承認がされているので、安全性は全て一定の基準をクリアしています。

しかし、人によっては、若干の刺激を感じる人もいます。

なので、より、安全性が高いものを高評価としています。

1回使用の価格が安いもの

シワ改善効果を高めるためには、使い続けることが一番効果的。

なので、価格が安いものを高評価にしています。

ただし、単純な商品の価格で比べるのではなく、両方の目尻と口元のシワに1回塗布するときの価格で算出しています。

元化粧品研究職が選ぶシワ改善クリームランキング3選

3位 コーセー ONE by kose ザ・リンクレス

リンクレス

3位はコーセーのリンクレス 。20gで5800円(税抜き)

有効成分ナイアシンアミドが真皮と表皮にアプローチし、シワを改善します。

ナイアシンアミドは美白効果もあり、昔から使われていましたが、新しい効果を認められた形になります。

しかし、しわ改善の詳細なメカニズムと効果は公表されていません。

一方、安全性が高いのと、価格が安いので、初めて使いたいなら良いと思います。

2位 ポーラ リンクルショット

2位はポーラのリンクルショット です。20gで13,500円(税抜き)

有効成分「ニールワン」が、真皮の好中球エラスターゼに働きかけます。

好中球エラスターゼは、皮膚の奥にある真皮のハリをつかさどるエラスチンを分解する酵素であり、この酵素をブロックすることで、エラスチンの分解を抑え、シワを改善します。

真皮に働きかけるメカニズムは、これまでの化粧品・医薬部外品では前例がないことであり、今後新しい市場を生み出したパイオニアであると言えます。

シワ改善効果はおだやかなので、今あるシワ改善は1位のものに劣ると思いますが、今からシワを作らせないという観点では一番良いかなと思います。

なお、公式通販および店頭でしか扱っておらず、アマゾンや楽天などで売っているものは、偽物か、転売品なので、注意してください。

1位 資生堂 エリクシールシュペリエル エンリチッド リンクルクリーム

リンクルクリーム

1位は、資生堂のリンクルクリーム。15gで5800円(税抜き)です。

有効成分「レチノール」に、シワ改善効果があることを見出し、新規しわ取りクリームとして承認されました。

厚労省に承認された際は、表皮のヒアルロン酸産生を促進し、表皮のしわを改善するメカニズムを説明していました。

その後の資生堂の研究により、真皮のコラーゲン・エラスチンの密度を高めることも確認されており、実質的には、真皮と表皮の両方にアプローチしているものと考えらています。

さらに、8週間でのしわ改善効果があるというかなり即効性の高いことも確認されています。

参考:資生堂のシワ改善技術 

なお、レチノールは紫外線や酸素に弱くすぐに分解される欠点があるため、朝使うときは、日焼け止めや、フェイスパウダーなどSPF表示があるものを使うとより効果が高められます。

リンクルクリームは、価格もポーラより安く、高いしわ改善効果が確認されていますので、しわが気になる人はまずエリクシールから始めるのが良いかと思います。

ただ、ピリピリした刺激を感じる人も多いため、使い始めは注意ですね。

しわ改善クリームの比較一覧表と詳細な評価結果

しわ改善クリームの比較一覧表と、詳細な評価結果を以下に示します。

資生堂 ポーラ コーセー
商品名 エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム リンクルショット ONE BY KOSE ザ リンクレス
販売名 資生堂 レチノバイタル クリームV ポーラ リンクルショット メディカル セラム OBK 薬用 リンクルリペア美容液 a
承認日 2017年2月28日 2016年7月8日 2018年1月31日
発売日 2017年6月21日 2017年1月1日 2018年10月16日
効能効果 シワを改善する。肌荒れ、あれ性。 シワを改善する。 シワを改善する。
有効成分 ・レチノール
・酢酸DL-α-トコフェロール
ニールワン* ナイアシンアミド
価格(税抜) 5,800 13,500 5,800
容量 15g 20g 20g
1回の使用量の目安 両方の目元、口元にパール粒1個分 両方の目尻に米粒2個 片方の目元に米粒1個
1日分(2部位2回)価格 77円 225円 97円
安全性(アレルギーテスト) 実施済み
ただし刺激リスクもある(1)
実施済み 不明
12週間後のしわグレード改善度(目視判定) 0.47 0.10 不明

*三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na

(1):2017年1月20日 薬事・食品衛生審議会 化粧品・医薬部外品部会 議事録

価格の評価結果

まず、価格の評価ですが、1回あたりの価格は、資生堂に軍配が上がります。

ポーラはかなり高いのですが、これはポーラは新規有効成分を開発しているので、開発費用が莫大なためと考えるのが良いかと思います。あとはブランディングですかね。

資生堂やポーラは、ラージサイズも発売しているので、その場合はもうちょいお得になります。

安全性の評価結果

ポーラと資生堂にアレルギーテスト実施済みの表記があります。

また、ポーラの有効成分「ニールワン」は、厚労省の審議結果報告書より、動物実験や、ヒトの長期連用試験などを行って、大きな問題は出ておりません。

また、2年間の製造販売後調査でも問題は出ていません。

一方、資生堂の有効成分「レチノール」は、赤みやピリピリとした刺激があることが知られています。

今回のリンクルクリームについても、厚労省の、化粧品・医薬部外品部会 議事録に安全性についてのコメントがあり、商品の注意書きに、注意して使うことを記載することが議論されています。

コーセーのリンクレスは、商品パッケージにアレルギーテスト、パッチテストに関する表記がされていませんでした。

しかし、有効成分の「ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)」は美白の有効成分として、古くから使われており、CIR(米国の化粧品成分評価)のレポートでも安全であると評価されており、大きな問題はないと考えます。

しわ改善度の評価結果

しわグレードの評価は、

  • 医者の目視評価
  • 写真評価
  • 機械評価

があるのですが、今回は分かりやすい目視評価の結果を記載します。

結論からいうと、12週間後のしわ改善度は、資生堂 0.47>ポーラ 0.10>コーセー 不明でした。

なお、コーセーのリンクレスが、シワグレード4.0→3.0になったという噂がありますが、平均ではなく最大のデータだと思われます。

ちなみに、ポーラは、2回しわの試験をしています。

というのも、1回目の試験が若干微妙な結果で、医薬部外品部会の会議で指摘を受けたためです。

一方、資生堂のリンクルクリームは8週間でも効果が出ることが分かっています。

これらの結果を、分かりやすくグラフでまとめると、以下の感じ。

しわグレード比較グラフ

しわグレードが大きいほど深いしわで、グラフの傾きが急であるほど、改善度が高いです。

グラフの傾きは、ポーラは緩やかで、資生堂が急ですよね。

ということで、ポーラと資生堂の総合点は同じですが、しわ改善効果が高いのと、8週間でも効果が出ていること、さらに1回あたりの価格が安く続けやすいことを理由に、資生堂のリンクルクリームを1位としています。

しわ改善クリームの口コミやLDKの評価は?

しわ取りクリームLDK

データ上の評価も大事ですが、実際使っている人の口コミや評価も大切ですよね。

そこで、

  • @コスメの口コミ
  • アマゾンの口コミ
  • コスメ比較雑誌「LDK」の評価

をまとめて紹介します。

@コスメ口コミ amazon口コミ LDK評価
1位 資生堂
☆5.0 (1141件)
コーセー
☆4.1(38件)
ポーラ・資生堂
2位 コーセー
☆4.5(265件)
資生堂
☆3.6(48件)
3位 ポーラ
☆4.1(636件)
(5位 コーセー)

さて、@コスメでは資生堂が1位、amazonではコーセーが1位、LDKではポーラと資生堂が同立1位という結果でしたね。

どの評価でも、資生堂リンクルクリームは1位か2位にランクインしていました。

まとめ

個人的には、今あるシワ改善は資生堂リンクルクリーム、これから作らせたくないならポーラリンクルショット、コストを抑えて刺激も抑えたいならコーセーのリンクレスかなという感じです。

私は今から作らせたくないということで、ポーラのリンクルショットを使ってます。

7 COMMENTS

だいふく

昨日偶然すみしょうさんのYouTube動画を見て、今日早速エリクシールを購入した者です(笑)
現在、美白効果ありのリンクルホワイトクリームも販売されていますが、そちらもシワ改善の効果は同等になるのでしょうか?

返信する
すみしょう

詳しい配合量がわかりませんが、個人的にはおそらく同等と考えます。
レチノールの配合量を少しでも変えると厚労省の審査が難しくなるので、
はじめに発売されたリンクルクリームと同じ配合量で行くのではないかという推察です。
なのでシワ改善効果は同等だと思います。

返信する
みとん

ナリス化粧品とマツキヨが共同開発しているレチノタイムというエイジングケアシリーズについてシワ改善は望めますか?
レチノールがこの商品にも使われていると書いてありますが…。

返信する
すみしょう

レチノイン酸トコフェリルですね。シワ改善効果が期待できますが、医薬部外品のレチノール(資生堂)よりは穏やかな効果ではないかと思います。

返信する
みやん

このランキングには出てきませんでしたが、VIOTERAS Cセラムは成分的に見て、オススメ度はどの程度でしょうか。

返信する
すみしょう

シワ改善の医薬部外品ではないので、シワ改善という点でみると劣るかなと思いますが、
理論的にはビタミンC系はコラーゲン産生を促進するので、可能性はあると思います。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA