今日は、プチプラ美白コスメベスト5に入る化粧水、資生堂ホワイトケアローションRMについて解説します。
プチプラ美白ベスト5はこちらの記事にて。
美白化粧品ってたくさんありますけど、当然、高級な美白化粧品の方が効果が高いものが多いです。
しかし、この資生堂アクアレーベルホワイトケアローションはプチプラなんですが、美白化粧品として非常に優秀です。
さらに、美白ケア以外にも、隠された素晴らしい効果もあります。
今回は、化粧品研究をやっていた私の経験をもとに、成分の観点からわかりやすく解説していきます。
すみしょう
目次
資生堂アクアレーベルホワイトケアローションRM基本情報

| 製品名 | アクアレーベルホワイトケアローションRM(コクがあるしっとりタイプ) |
| メーカー | 資生堂フィティット |
| 製造販売元 | 資生堂 |
| 容量・価格(税込) | 200ml・1580円 |
| 商品概要 |
|
| 公式ホームページ | 資生堂watashiプラス |
資生堂の人気シリーズ「アクアレーベル」の美白ラインの化粧水です。
このシリーズの化粧水は、以下2つがあります。
- しっとりタイプのR
- コクがあるしっとりタイプのRM
添加成分は異なりますが、美白有効成分は同じですので、感触の違いで選んで良いと思います。
美白成分はトラネキサム酸という成分で、安全性も高く、メラニンの生成を抑えてシミそばかすを防ぐ美白効果がある成分で、この価格帯で配合されているのは資生堂とロート製薬くらいかな?と思います。
アクアレーベルホワイトケアローションRM全成分解析

アクアレーベルホワイトケアローションRMの全成分について1つずつお伝えします。なお、医薬部外品なので化粧品とは表示名称が違います。
アクアレーベルホワイトケアローションRMには、隠れた美肌効果と特許処方が組み込まれています。
| 成分 | 説明 |
| トラネキサム酸 |
美白有効成分、抗炎症
|
| 精製水 | ベース |
| ジプロピレングリコール | 多価アルコール、保湿 |
| 濃グリセリン | 多価アルコール、保湿 |
| ポリエチレングリコール1500 | ポリエーテル、保湿 |
| ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル | ポリエーテル、保湿 |
| ジグリセリン |
多価アルコール、保湿
|
| マルチトール液 |
糖アルコール、保湿
|
| 1,3-ブチレングリコール |
多価アルコール、保湿
|
| ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 | 非イオン性界面活性剤、乳化 |
| α-オレフィンオリゴマー | 炭化水素油、エモリエント |
| カルボキシビニルポリマー |
高分子、粘度調整
|
| イソステアリルアルコール | 高級アルコール、エモリエント |
| イソステアリン酸 |
脂肪酸、ニキビになりやすい可能性も
|
| ジイソステアリン酸ポリグリセリル | 非イオン性界面活性剤、乳化 |
| エデト酸二ナトリウム |
キレート、安定化
|
| ヒドロキシエチルセルロース |
高分子、粘度調整
|
| ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル |
ポリエーテル、保湿
|
| ピロ亜硫酸ナトリウム | 製品の抗酸化剤 |
| D-グルタミン酸 | アミノ酸、保湿 |
| DL-アラニン | アミノ酸、保湿 |
| リン酸L-アスコルビルマグネシウム |
ビタミンC誘導体、美白
|
| アセチル化ヒアルロン酸ナトリウ ム | 高分子、保湿 |
| ヒアルロン酸ナトリウム(2) | 高分子、保湿 |
| 加水分解コンキオリン液 |
パール由来、保湿
|
| DL-メチオニン | アミノ酸、保湿 |
| 水溶性コラーゲン(F) | 高分子、保湿 |
| フェノキシエタノール | 防腐 |
| パラオキシ安息香酸エステル | 防腐 |
| 香料 | 香料 |
全体的に見ると、ただの化粧水ではなく美白有効成分が配合され、さらに油分を乳化させた化粧水であり、お肌の柔らかさを演出しています。
化粧水に油分を配合するのはかなりむずかしいのですが、特許技術で安定的に配合されています。
以下、良い成分、特許性について紹介します。
アクアレーベルスペシャルジェルクリームホワイト特徴成分と処方
トラネキサム酸
2002年に資生堂が厚労省に認可された成分です。
現在は、基本特許が切れているため、他社でも使えます。
トラネキサム酸の代表的な効果は、プラスミンという炎症誘発物質を抑制すること。それにより以下のような効果が期待されます。
- 抗炎症、肌荒れ防止効果
- メラニンを作らせない美白効果
- 肝斑に対する美白効果
プラスミンは、ビタミン不足、疲労、ストレス、外的刺激(紫外線、乾燥など)によって増えるとされていますが、それが原因で肌荒れが生じたり、メラニンがたくさん作られるようになります。
トラネキサム酸は、プラスミンを作らせないことで、炎症や肌荒れを抑え、さらにメラニン産生を抑制しシミそばかすを防ぎます。
また、シミとは異なるメカニズムである、肝斑(30〜40代女性に多い、目の下の左右対象のシミ)に対してもクリームの適用で美白効果があるとされています。
さらに皮膚刺激もほとんどない安全性の高い成分です。
すみしょう
参考:
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソステアリルアルコール 、ジイソステアリン酸ポリグリセリル
資生堂の特許5753466で、特許性のある成分の組み合わせとして、以下3つが挙げられます。
- ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
- イソステアリルアルコール
- ジイソステアリン酸ポリグリセリル
この3つをうまく組み合わせると、化粧水のようなとろみが少ない製剤にも、0.3%くらいの油を乳化することができます。
化粧水のみずみずしさを持ちながら、肌の柔軟効果も付与できる優れた技術と言えます。
普通の界面活性剤と油だと、最初は乳化できたとしても、すぐ分離してしまうのです。
ポリオキシエチレン(14)・ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル
資生堂の独自原料であるアクアインプールと呼ばれるポリエーテルタイプの保湿成分。
水にも油にもとける保湿成分で、保湿効果や肌を柔らかくする効果などが期待できます。
さらにすり鉢状の毛穴ケアにも効果的な成分とされております。
毛穴が目立つ人はオレイン酸などの不飽和脂肪酸が多い→肌荒れダメージを与える→ターンオーバー異常→すり鉢状毛穴
とされていますが、ポリオキシエチレン(14)・ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテルはターンオーバー異常を防ぐ効果があるとされています。
資生堂の商品にはかなり使われている成分です。
参考文献:
https://www.peptide-soc.jp/files/newsletter/PNJ68.pdf
https://pdfs.semanticscholar.org/5e1b/61ff004264e602268aebb01d280b144f9737.pdf
アクアレーベルホワイトケアローションの使用感レビュー

青いパッケージがかっこいいですね。
若干にごった液体で、とろみがあります。
写真ではみにくいですが、若干濁っているのは油分が配合されているからですね。

塗布した感じは、ぬめっとした感じですが、すぐになじみます。たぶんRMタイプだからポリマーが多いからだと思います。
ベタつきも少なく肌が柔らかくなる感じで、保湿感もちょうど良いです。
ローズ調の香料がほのかに香りますが、好き嫌いはあるかも。
まとめ
アクアレーベルホワイトケアローションRMは、
- 有効成分トラネキサム酸配合でコスパが良い
- 特許技術で油分を安定配合しお肌が柔軟になる
- 肌荒れ防止効果が期待
- 毛穴ケア効果が期待
- シミそばかす、肝斑にも効果が期待できる
プチプラ美白アイテムで、ベスト5に入る化粧水ですね。
アスコルビン酸グルコシドやプラセンタエキス系の美白アイテムとは一線を画すアイテムかと思います。
肌荒れ防止をしつつ、美白をするならこの化粧水はオススメです。
すみしょうLINEではスキンケアや美容の質問を募集しています。
全て答えられないですが、なるべく頑張ります。
たまに、当社開発ブランドのスプレーゼの宣伝もさせてください。
美容リテラシー(美テラシー)をアップして、冷静なスキンケアの参考になれば幸いです。
すみしょうLINEはこちらから→https://lin.ee/pJrlXNi



アクアレーベル の黄色い方(エイジングケア)のバウンシングローションも解析してほしいです。
どちらもトラネキサム酸が配合されているのですが、どちらのほうが配合量が多そうでしょうか。
また、肌質や年齢により、どちらがおすすめか教えていただけるとありがたいです。
トラネキサム酸が有効成分であれば、配合量は変わらないと思いますので、美白効果も期待できると思います。
エイジングケアと記載されているのであれば、その他の成分でエイジングケア成分が含まれていると思うので、そちらの方が良いかもしれませんね。
いつもyoutubeの方も楽しく拝見しています。
途中の見出しが、ジェルクリームになっているのが気になってしまいました。細かくてすみません…。
すみません、ご指摘ありがとうございます。
youtubeを見て、アクアレーベルにたどり着きました。
私は50歳過ぎた男性で、そろそろ良い化粧水をと思いメラノ㏄と迷いました。
アクアレーベルとメラノ㏄を混ぜて使ったらいいんじゃないかと思いましたが、化粧水を混ぜて使うのは無駄なんでしょうか?
ご教授頂ければ幸いです。