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日焼け止めの安全性
日焼け止めが血液に浸透するというキャッチーなタイトルで世間を賑わせた報告があります。
JAMAの論文(ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・メディカル・アソシエーション、The Journal of the American Medical Association、「米国医師会雑誌」)です。
- 特定の紫外線吸収剤は血中に溶け込む
- 紫外線吸収剤のリスクは不明
- FDAで安全と承認されているのは酸化チタン、酸化亜鉛のみ
特定の紫外線吸収剤は以下6つです。
- avobenzone(アボベンゾン)
- oxybenzone(オキシベンゾン)
- octocrylene(オクトクリレン)
- homosalate(ホモサレート)
- octisalate(オクチサレート)
- octinoxate(オクチノキセート)
ただし、FDAは吸収される=リスクではなく、引き続き日焼け止めの使用を推奨しています。
ただ、消費者の不安も高まると思うので、今後の日焼け止めのカテゴリーが変わるかもしれません。
日焼け対策は年中必要?
日焼け対策は年中必要?ということですが、必要です。
冬でも、くもりでも紫外線は降り注いでいますので、日焼け止めは年中使うことがおすすめです。
日焼け止めの使用期限は?
日焼け止めの使用期限はあるの?ということですが、使用期限が書いてなければ、未開封で3年は保証されています。
しかし、これは建前でして、日焼け止めは安定性が他の化粧品に比べて悪いことが多いです。
光で成分が劣化したり、水と油が分離することが多いため、早く使い切ることをオススメします。
1度開封したら、1年以内に使い切りましょう。
日焼けしないための正しい塗り方
顔へのオススメの塗り方は2回に分けて塗ること。
これによって塗布量が少なくなるのを防ぐことができます。
日焼け止めの使用量
たっぷりぬらないとダメです。効果が減少します。
1円玉大くらいを手に取り、両頬、鼻、あご、額につけて伸ばします。
日焼け止めは塗りムラができないように塗りましょう。
しかし、日焼け止めの使用量をケチって使うと、効果が薄れてしまいます。
そこで、日焼け止めを使う量の目安を知ることが大切です。
日焼け止めは、SPF表示の効果を得るためには、2mg/cm2の使用量が必要です。
大きめの顔の人の面積が330cm2くらいなので、量に直すと0.7gです。
- クリームやジェルタイプのものなら、パール粒2個分
- ミルクタイプのように液状のものなら、1円玉2個分
とも言われます。
ちなみに、全身の部位の表面積と、日焼け止めの使用量について、当てはめてみると以下のようになります。
表面積(cm2) | 使用量(g) | |
顔* | 330 | 0.7 |
首 | 540 | 1.1 |
上腕+下腕+手 | 3334 | 6.7 |
背中 | 1171 | 2.3 |
胸+腰 | 1014+434 | 2.9 |
お腹 | 933 | 1.9 |
太もも+脚+足 | 2936+2048+1135 | 12.2 |
合計 | 27 |
*顔は筆者の実測です。(顔大きめです)
日常生活で、顔、首、手腕につけるのなら、8.5g(小さじ)の日焼け止めが必要になります。
ちなみに、海に行ったときは、背中、お腹、胸、足も塗るため、合計で27gほど必要になります。
日焼け止めは、必要量の半分以下しかつけていないという統計もあるので、思ったより厚塗りしてちょうど良いと思った方がいいと思います。
ただし、BBクリームなどの色付きアイテム、パウダー系の日焼け止めの場合は、上記の量を塗ると厚塗り感が出るので、仕上がり重視で良いと思います。
もしくは高いSPFのものを薄く塗るって感じですね。
日焼け止めは塗り直しが必要?
日焼け止めは塗り直しが必要で、2〜3時間に1回は塗り直しが必要と言われています。
その理由は、だいたい以下4点かと思います。
- こすれて落ちてしまう
- 汗で流れる
- 皮脂でよれる
- UVカット成分(紫外線吸収剤)が光で分解する
紫外線散乱剤メインのものなら、光分解をしないので、汗やこすれを絶対に起こさない方は特に塗り直さなくても良いかなと思います。
しかし、日焼け止めが皮脂でヨレたりする可能性はあると思いますので、注意が必要です。
体の塗り直しは簡単ですよね。
一方、顔は化粧しているのでメイク上からすると崩れます。なので顔の場合の塗り直しは、スプレータイプの日焼け止めをつけるのがオススメです。
日焼け止めの剤型
スプレー、ローション、クリーム、ジェルなどがあります。
レジャー用とスプレー用はそこまで感触は気にしなくてもいいと思いますが、デイリー用は、いつも使うので、感触が悪いと嫌になりますよね。
なので、ジェルタイプが一番みずみずしくて良いですね。ウォーターベースと言われているタイプです。シリコーンベースも、サラサラしますが、油っぽい感じがあります。