知らないとヤバイ?化粧品に隠されたキャリーオーバー成分とは?

キャリーオーバー成分の説明

化粧品解説YouTuberのすみしょうです。

 

本記事は、特定の防腐剤などにアレルギーがある、超敏感体質の方向けの内容です。

 

化粧品は配合されている全ての成分がきっちり記載するのが、通常ルールですが、例外として記載されない隠された成分もあります。

 

この隠れた成分をキャリーオーバー成分と言います。

 

特定成分にアレルギーを持つなどの超敏感な方は、このことを知っておいて損はないでしょう。

 

今回は、キャリーオーバー成分とはどのようなものか、隠れた成分を見極めるポイントをお伝えします。

 

化粧品は全成分表示する必要がある

化粧品は、2001年4月の法改正で、配合されている全ての成分をパッケージに記載する「全成分表示」が義務づけられています。

 

この制度によって、消費者としては、自分に合う合わないを判断する基準もできるようになったので、嬉しい制度になります。

 

[voice icon=”https://shosong.com/wp-content/uploads/2019/04/osaru-bu.png” name=”すみしょう” type=”l”]しかし、例外として、ある成分が配合されているにもかかわらず、パッケージに記載しなくても良い場合があります。[/voice]

 

それがキャリーオーバー成分と言われる成分です。

 

全成分表示の例外「キャリーオーバー成分」とは?

キャリーオーバー成分とは、配合されている成分に付随する成分(不純物を含む。)で、製品中にはその効果が発揮されるより少ない量しか含まれないもののことです。

 

以下の行政文書の(3)に記載されている項目に記載されています。

(1) 成分の名称は、邦文名で記載し、日本化粧品工業連合会作成の「化粧品の成分表示名称リスト」等を利用することにより、消費者における混乱を防ぐよう留意すること。
(2) 成分名の記載順序は、製品における分量の多い順に記載する。ただし、1%以下の成分及び着色剤については互いに順不同に記載して差し支えない。
(3) 配合されている成分に付随する成分(不純物を含む。)で製品中にはその効果が発揮されるより少ない量しか含まれないもの(いわゆるキャリーオーバー成分)については、表示の必要はない。
(4) 混合原料(いわゆるプレミックス)については、混合されている成分毎に記載すること。
(5) 抽出物は、抽出された物質と抽出溶媒又は希釈溶媒を分けて記載すること。ただし、最終製品に溶媒等が残存しない場合はこの限りでない。
(6) 香料を着香剤として使用する場合の成分名は、「香料」と記載して差し支えないこと。

医薬審発 第163号 医薬監麻発第220号 平成13年3月6日

 

ちなみに、医薬部外品の薬用化粧品は、法律では定められていませんが、業界自主基準として全成分表示をしています。

 

医薬部外品と化粧品の違いについては、以下記事をご覧ください。

関連記事:医薬部外品よりも効果のある化粧品が存在するという話

 

キャリーオーバー成分を具体例で解説

キャリーオーバー成分について、防腐剤のパラベンを取り上げて具体的に解説します。

 

まず、以下の図をご覧ください。

キャリーオーバー成分の説明

化粧水をつくるときに、図のオレンジ色で示した「オレンジA(仮名)」というエキス原料を配合するとします。

 

オレンジAの組成は、

  • オレンジエキス1%
  • パラベン(防腐剤)1%
  • 水98%

 

という配合になっており、原料自体も腐らないように防腐剤を入れていることが通常です。

 

このオレンジAという原料を、化粧水に1%配合した場合、必然的に化粧水にパラベンも0.01%が入ってきます。

 

この量であれば、化粧水の防腐剤としてはたらく可能性があるので、キャリーオーバーとするのは難しいところです。

 

そのため、パッケージにもしっかりパラベンと記載するメーカーが多数だと思います。

 

しかし、以下のように、オレンジエキスを0.1%配合した場合です。

キャリーオーバー成分の説明

パラベンは0.001%が化粧水に持ち込みされます。

 

この量だと、通常化粧水の防腐としては働かないので、キャリーオーバー成分としてみなせます。

 

そのため、パッケージにパラベンを記載しないこともできるのです。

 

また、パラベンだけではなく、ポリマーを製造するときの不純物、EDTA-2Naなどの金属キレート成分や、BGやエタノールなどの植物エキス溶剤も、微量の場合はキャリーオーバーになることがあります。

 

[voice icon=”https://shosong.com/wp-content/uploads/2019/04/osaru-bu.png” name=”すみしょう” type=”l”]どれくらいの量ならキャリーオーバーと見なすかですが、これは明確な基準がなく、各メーカーの判断となります。[/voice]

 

超敏感肌ならキャリーオーバー成分まで含めてチェック

以上のように、特定成分〇〇の記載がなくても、キャリーオーバー成分としては、特定成分〇〇が入っていることがあります。

 

その配合量はわずかなので、ほとんどの人にはまったく問題にならないでしょうが、特定成分〇〇にアレルギーを起こす人は、少しの量であっても、キャリーオーバー成分も気にした方が良いでしょう。

 

キャリーオーバー成分が入っているかを見極めるポイントとしては、例えばパラベンの場合、「パラベンフリー」と記載しているものは、キャリーオーバー成分も含めて、パラベンフリーだと判断できます。わざわざ銘打っているわけですので。

 

しかし、成分表示にパラベンが記載されていない、かつ、パラベンフリーとも記載されていない場合は、キャリーオーバーでパラベンが入っている可能性も否定できないというわけです。

 

この場合は、メーカーに問合せをしたら教えてもらえることが多いので、気になった場合は確認してみましょう。

 

ちなみに私は、こちらの記事で書きましたが、パラベンは優秀で安全性が高い防腐剤だと思っていますので、普通肌の人がパラベンを避けるのは意味がないと思っています。

 

関連記事:パラベンフリーはマーケティング戦略の1つなので、そんなに気にしなくてOK

 

まとめ

キャリーオーバー成分は極微量の成分ですので、基本は問題ありません。

 

なので、特定成分にアレルギーをもつ超敏感肌の人は、知っておいて損はないでしょう。

 

[su_box title=”ポイント” box_color=”#4dca11″ title_color=”#ffffff”]
  • 全成分に「特定成分」が記載されていない→しかし、キャリーオーバー成分として入っている可能性もある
  • 〇〇フリーと記載されている→キャリーオーバー成分も含めて〇〇が入っていない
[/su_box]

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