敏感肌のメカニズムと各社のアプローチ

グリチルリチン酸(GA)とは抗炎症効果のある成分です。マメ科の甘草という植物から取れる成分です。化粧品、医薬部外品では、GAの誘導体であるグリチルリチン酸ジカリウム(GK2)、グリチルレチン酸ステアリル(GS)が非常によく使われます。また、甘草エキスそのものも配合されます。

これらの甘草系エキスは医薬品にも使われますので、大量に使用すると逆に副作用があるのではないかという懸念もありますが、真実はどうなのでしょうか?現在のテータから推察すると、皮膚刺激が起こったり、ステロイドのような副作用は起きないと考えます。この時、外用と内服で考えなければなりません。

外用にGK2を使っても問題なしで、重ね付けしても問題なしだと思います。

一方で、内服では擬似アルドステロン症という副作用があるようです。

敏感肌向け化粧品ブランドのコンセプト

敏感肌へのアプローチ 抗炎症成分 セラミド
dプログラム(資生堂) ときどき敏感肌対策。〇〇フリー、安全性テスト トラネキサム酸、GK2
アクセーヌ(ピアス) かぶれの原因を日常生活から取り除く皮膚炎再発防止
キュレル(花王) 角層を正常化する アラントイン ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド(合成擬似セラミド)
ヒフミド(小林製薬) セラミドで保湿アップ セラミド2、1、3(合成ヒト型セラミド)
ケアセラ(ロート製薬) 角層を正常化する セラミドプラス、合成ヒト型セラミド7種、コレステロール、脂肪酸
ディセンシア(ポーラオルビス) バリア膜+ナノ化セラミド セラミド2をナノカプセル化
アルージェ(全薬工業) 角層を正常化する GK2、ε-アミノカプロン酸 セレブロシド(天然糖セラミド)をナノ化
フリープラス(カネボウ) 〇〇フリー、安全性テスト
アトレージュ(アンズコーポレーション) バリア機能の乱れに着目 GK2 スフィンゴ糖脂質(天然糖セラミド)
ミノンアミノモイスト(第一三共ヘルスケア) バリア機能の乱れに着目、アミノ酸保湿 GK2 ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)(合成擬似セラミド)
nov(常磐薬品) バリア機能をサポート GK2、アラントイン N-ステアロイルフィトスフィンゴシン(合成ヒト型セラミド3)
無印良品 〇〇フリー、安全性テスト アラントイン

GK2:グリチルリチン酸ジカリウム

各社の敏感肌設計は、概ね以下のような形です。

  • 〇〇フリー
  • 安全性テストにこだわる
  • セラミド
  • 抗炎症成分
  • 余計な成分は何も入れない

自分が敏感肌化粧品を設計するなら、セラミド+抗炎症にして、安全性テストもしっかり行うという方針になりそうです。〇〇フリーにはそこまでこだわりません。

個人的には角層バリア機能の乱れを正常化してやるのが、一番の敏感肌ケアだと思います。

しかし、敏感肌にはいくつか種類があり、これについて触れているブランドはありませんでした。

ないので、いつか自分で作りたいくらい。

そもそも敏感肌とは?

そもそも、敏感肌とは、皮膚に明らかな病変がないにも関わらず、外観からの要因に対して、皮膚に不利、有害な反応が起こる肌と考えられています。(参考:Berardesca E1, Maibach HI., Sensitive and ethnic skin. A need for special skin-care agents?, Dermatol Clin. 1991 Jan;9(1):89-92.

敏感肌の症状にも、乾燥する、赤みがでやすい、しみる、チクチクするなど様々な症状があります。

これらの共通点をまとめると、敏感肌は1つの肌質ではなく、以下の3つのような肌タイプががあることが報告されました。(参考:)

  1. バリア機能が低下し、化学物質が透過しやすい
  2. 炎症が起きやすい
  3. 見た目状健康だが、知覚過敏になっている

これら全てに共通することは、

  • 角質細胞中のNGF(neuron growth factor)という神経成長因子の量が有意に増加
  • スティンギング(ピリピリ感を感じる)スコアが高い

ということが明らかになっています。

これらは神経細胞が露出している可能性があると考えられています。

一般的な抗炎症成分の作用メカニズム

調査中

敏感肌向けグリチルリチン酸2Kの有効性/丸善製薬

調査中

グリチルリチン酸(甘草)の副作用リスクはある?

調査中

グリチルリチン酸は内服による擬似アルドステロン作用が報告されている?

グリチルリチン酸や甘草はお薬として、長期間飲むと、擬似アルドステロン症という副作用が起こることが報告されています。

一昔前に社会的昔問題になり、1978年に厚労省(旧・厚生省)から「グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて」という注意喚起がされています。

要約しますと、以下のようになります。

[aside type=”warning”]グリチルリチン酸(またはその塩類)、甘草を含有する医薬品(内服薬、注射)の長期大量使用により、偽アルドステロン症が発現した症例が報告されている。該当製品には副作用リスクを記載し、注意して使用する。今後製造する一般用医薬品(内服薬)はグリチルリチン酸の配合上限を設定。[/aside]

偽アルドステロン症は、血圧上昇ホルモン「アルドステロン」が増加してないのに、増加したと体が勘違いして、手足の力が抜ける、血圧が上がる、筋肉痛、麻痺などの症状が起こることです。

血圧を上昇させるホルモン(アルドステロン)が増加していないにも 関わらず、高血圧、むくみ、カリウム喪失 そうしつ などの症状があらわれる「偽 アルドステロン症」は、医薬品によって引き起こされる場合があります。 主に甘草やその主成分であるグリチルリチンを含む漢方薬、かぜ薬、 胃腸薬、肝臓の病気の医薬品でみられ、また市販の医薬品でもみられる ことがあるので、何らかの医薬品を服用していて、次のような症状が見 られた場合には、放置せずに医師・薬剤師に連絡してください。

引用:偽アルドステロン症とは

ちなみに、擬似ステロイド作用というワードをたまに見かけますが、医学的にそのような言葉はありません。

外用による副作用は?

グリチルリチン酸を皮膚に塗布して使う医薬品、または化粧品として、副作用報告は見当たりませんでした。

グリチルリチン酸(またはその塩)

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