成分解析のリクエストが多い、肌ラボ白潤シリーズの成分解析を行いました。
美白成分アルブチン(チロシナーゼ活性阻害)とビタミンCエチル(チロシナーゼ活性阻害+メラニン還元)のW配合なので、コスパが良いと思います。
白潤シリーズには大きく2種類あります。
- アルブチンを配合した白潤シリーズ
- トラネキサム酸を配合した白潤プレミアムシリーズ
そして、2番目の白潤プレミアムシリーズの美容液はトラネキサム酸ではなく、有効成分がアルブチン+ビタミンCエチルで、美白効果的には一番良いなと思います。
目次
肌ラボ白潤・白潤プレミアムシリーズの基本情報
商品名 |
|
メーカー | ロート製薬株式会社 |
製造販売元 | ロート製薬株式会社 |
有効成分 |
|
商品名 | 容量・実勢価格(税込) |
白潤 薬用美白化粧水 | 170ml・768円 |
白潤 薬用美白化粧水しっとり | 170ml・768円 |
白潤 薬用美白乳液 | 140ml・768円 |
白潤 薬用美白クリーム | 50g・1220円 |
白潤 プレミアム薬用浸透美白化粧水 | 170ml・946円 |
白潤 プレミアム薬用浸透美白化粧水 しっとり | 170ml・946円 |
白潤 プレミアム薬用浸透美白乳液 | 140ml・946円 |
白潤 プレミアム薬用浸透美白クリーム | 50g・1488円 |
白潤 プレミアムW美白美容液 | 40ml・1813円 |
白潤 プレミアム薬用ジュレ状美白美容液 | 200ml・1538円 |
美白作用メカニズム
紫外線を大量にあびる
↓
活性酸素が発生
↓
炎症性遺伝子(プロスタグランジン、プラスミン)の発現
↓
メラノサイトの活性化
↓
チロシン
↓←チロシナーゼ
メラニン
炎症を起こす遺伝子色々な過程があって、表皮基底細胞にあるメラノサイトがメラニンを作ります。メラニンはチロシンというアミノ酸が、ドーパ、ドーパキノンに酸化され、さらに複雑な反応によってメラニンになります。このとき、チロシナーゼという酵素がメラニンの生成に関わっています。このチロシナーゼの活性を阻害するのが、基本的な美白のメカニズムです。一方、できてしまったメラニンを還元して薄くするメカニズムもあります。
肌ラボ白潤の成分解析
<白潤シリーズ>
[su_tabs][su_tab title=”白潤薬用美白化粧水” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]<有効成分>
アルブチン
<その他の成分>
ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、ビタミンCリン酸Mg、ビタミンE、ヨクイニンエキス(ハトムギエキス)、BG、濃グリセリン、ソルビット液、POPメチルグルコシド、コハク酸2Na、コハク酸、VP・スチレン共重合体エマルション、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、パラベン[/su_tab]
[su_tab title=”白潤薬用美白化粧水しっとり” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]
<有効成分>
アルブチン
<その他の成分>
ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、ビタミンCリン酸Mg、ビタミンE、ヨクイニンエキス(ハトムギエキス)、DPG、濃グリセリン、ソルビット液、POPメチルグルコシド、ジグリセリン、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、TEA、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、BG、VP・スチレン共重合体エマルション、パラベン[/su_tab]
[su_tab title=”白潤薬用美白乳液” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]
<有効成分>
アルブチン
<その他の成分>
ビタミンCリン酸Mg、ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、DPG、濃グリセリン、α‐オレフィンオリゴマー、メドウフォーム油、トリエチルへキサン酸グリセリン、ステアリン酸ソルビタン、ベヘニルアルコール、イソステアリン酸POE(20)ソルビタン、キサンタンガム、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、TEA、EDTA‐Na、パラベン[/su_tab][/su_tabs]
<白潤プレミアムシリーズ>
[su_tabs][su_tab title=”白潤プレミアム薬用浸透美白化粧水” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]<有効成分>
トラネキサム酸
<その他の成分>
ビタミンCリン酸Mg、ビタミンE、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、ヒアルロン酸Na-2、DPG、BG、ジグリセリン、濃グリセリン、水酸化大豆リン脂質、PEG-8、PEG(30)、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、VP・スチレン共重合体エマルション、無水クエン酸、パラベン
<有効成分>
トラネキサム酸
<その他の成分>
ビタミンCリン酸Mg、ビタミンE、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、ヒアルロン酸Na-2、BG、ジグリセリン、濃グリセリン、PEG-8、PEG(30)、POE(24)POP(24)グリセリルエーテル、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、カルボキシビニルポリマー、VP・スチレン共重合体エマルション、エデト酸塩、パラベン[/su_tab]
[su_tab title=”白潤プレミアム薬用浸透美白乳液” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]
<有効成分>
トラネキサム酸
<その他の成分>
ビタミンCリン酸Mg、ビタミンE、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、ヒアルロン酸Na-2、DPG、シュガースクワラン、ジグリセリン、メドウフォーム油、濃グリセリン、トリオクタン酸グリセリル、ステアロイルグルタミン酸Na、親油型ステアリン酸グリセリル、ジメチコン、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、ベヘニルアルコール、エデト酸塩、ピロ亜硝酸Na、フェノキシエタノール、パラベン[/su_tab]
[su_tab title=”白潤プレミアム薬用ジュレ状美白美容液” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]
<有効成分>
トラネキサム酸
<その他の成分>
ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、アスコルビル2-グルコシド(ビタミンC誘導体)、d-δ-トコフェロール(ビタミンE)、ヨクイニンエキス、ユキノシタエキス、ローズマリーエキス、ハマメリスエキス、アーティチョークエキス、ローズマリー油、ユーカリ油、ハッカ油、1,3-プロパンジオール、BG、濃グリセリン、ラウリン酸POE(20)ソルビタン、ジグリセリン、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、ソルビット液、カルボキシビニルポリマー、PEG-8、キサンタンガム、PEG(30)、シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、エデト酸塩、l-メントール、PEG(31)、ピロ亜硫酸Na、PG、無水エタノール、パラベン[/su_tab]
[su_tab title=”白潤プレミアム薬用浸透美白クリーム” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]
<有効成分>
トラネキサム酸
<その他の成分>
ビタミンCリン酸Mg(ビタミンC誘導体)、ビタミンE、ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸(ナノ化ヒアルロン酸)、シュガースクワラン、シア脂、DPG、ジグリセリン、メドウフォーム油、ジメチコン、親油型ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸POE(20)ソルビタン、カルボキシビニルポリマー、エデト酸塩、ヒドロキシエチルセルロース、ピロ亜硫酸Na、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、フェノキシエタノール、パラベン[/su_tab]
[su_tab title=”白潤プレミアムW美白美容液” disabled=”no” anchor=”” url=”” target=”blank” class=””]
<有効成分>
アルブチン、3-O-エチルアスコルビン酸
<その他の成分>
ヒアルロン酸Na-2、ムラサキシキブ果実エキス、シモツケエキス、水溶性コラーゲン液、クエン酸、クエン酸Na、グリセリン、BG、フェノキシエタノール、POE水添ヒマシ油、キサンタンガム、PEG(30)、PEG(120)、ジグリセリン、ジエチレントリアミン5酢酸5Na液、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン液、パラベン[/su_tab]
[/su_tabs]
各成分の説明をしています。
成分 | 説明 |
水 | ベース |
グリセリン | 3価アルコール、保湿、安定化 |
ココイルグリシンNa | アミノ酸系界面活性剤、洗浄 |
BG | 2価アルコール、保湿、安定化 |
ヒドロキシプロピルデンプンリン酸 | でんぷん由来、粘度調整 |
オレフィン(C14‐16)スルホン酸Na | アニオン性界面活性剤、洗浄 |
デシルグルコシド | 非イオン性界面活性剤、洗浄 |
ラウロイルグルタミン酸Na | アニオン、アミノ酸系、洗浄 |
クエン酸 | pH調整 |
コカミドプロピルベタイン | 両性界面活性剤、洗浄 |
ココイルメチルタウリンタウリンNa | アミノ酸型界面活性剤 |
ステアリン酸グリセリル(SE) | 非イオン性界面活性剤、安定化 |
アセチルヒアルロン酸Na(スーパーヒアルロン酸) | 保湿 |
ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム(肌吸着型ヒアルロン酸) | 保湿、カチオン化ヒアルロン酸 |
ワセリン | 油分 |
ステアリン酸 | 油分、泡質改善 |
ステアロイルグルタミン酸Na | アミノ酸系界面活性剤、洗浄、安定化 |
ラウリン酸 | 油分、泡質改善 |
ヒドロキシプロピルメチルセルロース | 高分子、粘度調整 |
ポリクオタニウム‐7 | カチオン性ポリマー、泡質改善、しっとり感 |
EDTA‐2Na | キレート、泡質改善 |
BHT | 酸化防止 |
メチルパラベン | 防腐 |
以下、気になる特徴を解説します。
アミノ酸系洗顔フォームは技術力が高い
アミノ酸系洗顔フォームでも、石けん(ミリスチン酸Kなど)と組み合わせた弱アルカリタイプのものは結構あるのですが、アミノ酸系のみの洗顔フォームはかなり珍しく、難しい技術なのではと思います。
というのも、アミノ酸系界面活性剤は粘度が出にくいので、液体ボディソープやシャンプーでは使いやすいですが、洗顔フォームにならないのです。
おそらく、粘度調整成分のヒドロキシプロピルデンプンリン酸をうまく使いこなしているのだと思われます。
グリセリンやヒアルロン酸などはあまり保湿効果はない
保湿成分は洗い流されるのであまり意味はないと思います。
ヒアルロン酸の中でも、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムはカチオン性なので、肌に吸着しやすいのですが、原価が高くプチプラ洗顔にそこまで配合量が多くないと思います。
しっとり感はアミノ酸系界面活性剤、油分、カチオンポリマーで演出
しっとりとさせているのは、アミノ酸系界面活性剤、油分のステアリン酸、ポリクオタニウム-7の影響が大きいかと思います。
ステアリン酸やポリクオタニウム-7は洗顔のしっとり感や泡質改善によく使う成分です。
ラウリン酸は意味がわかりませんでした
ラウリン酸は、石けん系なら泡立ち改善に必須の成分なのですが、こちらの洗顔フォームに配合する意味がわかりませんでした。
泡質改善や油分として添加するならステアリン酸だけで良いと思うのですが・・・
肌ラボ極潤ヒアルロン酸洗顔フォームの使用感
泡立ち 4点
使用感は、泡立ちは早く、ボリューム感も出やすいです。
しかし泡のきめ細かさ、弾力感は石けん系と比べて劣ります。
すすぎ性 3点
すすぎのしやすさは、普通くらいです。
アミノ酸系はすすぎのヌルヌルがいつまでも続くのですが、それに比べるとさっぱりすすげます。石けんに比べるとすすぎは遅いですが。
洗浄力 5点
洗浄力は結構あり、私のオイリー肌でも油が残らないです。
仕上がりの感触 4点
ツッパリ感はなく、すべすべという感じです。
かなり良いのですが、もう少ししっとり感が欲しいところ。
価格 5点
価格はプチプラですので満足です。
肌ラボ極潤ヒアルロン酸洗顔フォームはどんな人にオススメ?
洗浄力はわりとあるので、普通〜オイリー肌の人が良いと思います。
使っている界面活性剤の刺激がマイルドなので、刺激を抑えたい方にも良いと思います。
プチプラで良い洗顔ないかな〜と思っている方は一度お試しください。