リジュシンシアシャンプーの成分解析と使用感評価。ナチュラルな仕上がりが良い

リジュシンシアシャンプー
すみしょう
こんにちは、元化粧品研究者のすみしょう(@smishow01)です。シャンプーの処方開発もしてました

 

今回はサロンシャンプー「リジュシンシアシャンプー」について、成分解析をします。

 

きっかけはツイッターで知り合った、美容師&サロン経営者の長島さんに依頼されたことがきっかけです。

 

普段、評価を依頼されたときは、「悪いことも正直に書きますがいいですか?」と聞いております。

すると、長島さんはこのように言ってくださいました。

ということで、正直な成分解析と使用感レビューをしていきたいと思います。

 

リジュシンシアシャンプー基本情報

リジュシンシアシャンプー表面
商品名 リジュシンシア
メーカー material
製造販売元 株式会社ナプラ
価格 Amazon価格 450ml 4,450円(税込、手数料込)
店頭価格 450ml 3,600円(税込)
特徴
  • プラセンタエキスを贅沢に使用し髪に潤いを与えます
  • フコイダンエキス配合でツヤのある髪に
  • ケアルマーニの進化版
  • 現役美容師でシャンプーソムリエが作ったシャンプー

materialという静岡のヘアサロンの長島さんがプロデュースした商品です。

リジュシンシアのもともとは、ケアルマーニというシャンプーであり、リニューアルされたそうです。

 

実際にモノを作っているのはナプラという大阪のメーカーです。ナプラはヘアカラーやシャンプーなど、ヘアケアが得意なメーカーです。

 

ナプラには中途入社で美容師の方が入っていることもあり、髪の毛については高度な専門知識、体験を持っているメーカーといえます。

 

リジュシンシアシャンプー成分解析

リジュシンシアシャンプー成分表示

 

※界面活性剤はピンクマーカー、効果が期待できる毛髪ケア成分は青色マーカーで示しています。

リジュシンシアシャンプー全成分

水/ココイルメチルタウリンNa/ココアンホ酢酸Na/コカミドメチルMEA/ラウレス-5カルボン酸Na/ラウロイル加水分解シルクNa/ココイルメチルアラニンNa/ココイルグルタミン酸TEA/ヘマチン/ジラウロイルグルタミン酸リシンNa/ハチミツ/加水分解シルク/ホホバ種子油/プラセンタエキス/ポリクオタニウム-64/アラリアエスクレンタンエキス/クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体/PEG-20ソルビタンココエート/ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース/PEG-100水添ヒマシ油/ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリン/ポリクオタニウム−10/BG/クエン酸/EDTA-2Na/安息香酸Na/エタノール/フェノキシエタノール/メチルパラペン/プロピルパラペン/エチルパラペン/香料

マーカーの成分がシャンプーの機能を決めている成分かなと思います。

 

次に、各成分の説明と、自分なりに思った推定配合率を記載します。

 

※アニオン:陰イオン性界面活性剤 ノニオン:非イオン性界面活性剤 両性:両性界面活性剤

成分 説明 推定配合率(%)
ベース 75
ココイルメチルタウリンNa アニオン、洗浄 10
ココアンホ酢酸Na 両性、洗浄、粘度調整 5
コカミドメチルMEA
ノニオン、泡改善、粘度調整
3
ラウレス-5カルボン酸Na アニオン、洗浄 1
ラウロイル加水分解シルクNa アニオン、洗浄 1
ココイルメチルアラニンNa アニオン、洗浄 1
ココイルグルタミン酸TEA アニオン、洗浄 1
ヘマチン
鉄含有ポルフィリン、毛髪ケア
1%以下
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa
毛髪ケア、ペリセア
1%以下
ハチミツ 毛髪ケア 1%以下
加水分解シルク 毛髪ケア 1%以下
ホホバ種子油 毛髪ケア 1%以下
プラセンタエキス 毛髪ケア 1%以下
ポリクオタニウム-64
毛髪ケア、リピジュア、合成ポリマー
1%以下
アラリアエスクレンタンエキス 毛髪ケア、褐藻エキス 1%以下
クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体
毛髪ケア、フコイダン、もずく由来ポリマー
1%以下
PEG-20ソルビタンココエート ノニオン、香料可溶化 1%以下
ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース 粘度調整 1%以下
PEG-100水添ヒマシ油
ノニオン、香料可溶化
1%以下
ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリン ノニオン、コアセルベート形成促進 1%以下
ポリクオタニウム−10
毛髪ケア、カチオンポリマー
1%以下
BG
エキスの抽出溶媒
1%以下
クエン酸 pH調整 1%以下
EDTA-2Na キレート 1%以下
安息香酸Na 防腐 1%以下
エタノール
エキスの抽出溶媒
1%以下
フェノキシエタノール 防腐 1%以下
メチルパラペン 防腐 1%以下
プロピルパラペン 防腐 1%以下
エチルパラペン 防腐 1%以下
香料 香料 1%以下

 

リジュシンシアシャンプーは、総じて低刺激な界面活性剤を使っており、かなりこだわりが感じられます。

 

また、すすぎ時の指通りが良くなる工夫をされており、効果が期待できるダメージケア成分を配合されているのが良い点と感じました。

 

大まかな処方配合率を推定すると、

  • 水…75%
  • 界面活性剤…20%
  • ヘアケア成分…1%
  • その他…残部

 

くらいかなと思います。

 

植物エキス等はほとんど流れちゃうので、あまり重要視していません。

 

以下、特徴的な成分をピックアップして解説します。

 

ココイルメチルタウリンNa

メインの洗浄成分は、ココイルメチルタウリンNa(AMTともいう)というアニオン界面活性剤です。ヤシ由来のアニオン性界面活性剤であり、泡立ちがよく、刺激が少なく、しっとりした感触です。

 

また、選択洗浄性があると言われ、汚れはしっかり落とすが、潤い成分であるコレステロールは落としにくいことが特徴です。

参考:ダイヤポンK-SF/日油株式会社

 

サロン系シャンプーでもよく使われますが、最近はドラッグストア系のシャンプーでも、メインで使われることもあります。

 

ココアンホ酢酸Na

次に多いのが両性界面活性剤のココアンホ酢酸Naですね。ヤシ油由来の洗浄成分です。マイルドな洗浄成分で、かなりしっとりする成分です。ぬるつきすぎて、すすぎにくいこともあるくらい。

 

逆にいえば、髪や頭皮に残りやすい成分ともいえますので、その影響はどうなの?というところはあります。

 

この成分を使う目的は、シャンプーの粘度をつけることだと思います。ココイルメチルタウリンなどの構造的にバルキー(立体障害が大きく、棒状ミセルを作りにくい)で、シャンプーの粘度をつけるのが難しく、他の成分との組み合わせが大事になってきます。

 

ココアンホ酢酸はそれに一役買っています。

 

コカミドメチルMEA

ヤシ由来の非イオン性界面活性剤です。シャンプーの粘度をあげたり、泡立ちをアップさせたり、低温での界面活性剤析出防止のために使う成分です。

 

一般的には、コカミドMEAという「メチル」がついてない成分がよく使われるのですが、それよりも性能が高いとのこと。

 

ただ、中国で使用できない成分なので、輸出する必要がない製品には良い成分だと思います。

 

ラウレス-5カルボン酸Na

石鹸のようなさっぱりとした感触が出せるアニオン性界面活性剤で、低刺激性と言われる成分。

 

ラウレス-◯カルボン酸Naの◯には数字が入ります。よく使われるのが「4」ですね。

 

数字が大きいほど、ポリエチレングリコール(PEG)がたくさん結合し、分子量が大きくなるため、刺激性は低下する傾向になります。

 

ココイルグルタミン酸TEA

低刺激なアミノ酸系界面活性剤です。

 

単独で使うとかなりさっぱりした感触なのですが、のちに出てくるヘアケア成分ポリクオタニウム-10との併用で、すすぎ時のなめらかな指通りを演出するコアセルベートを促進する効果もあります。

 

この成分をみたときに、かなりこだわりがあるなと思いました。

 

クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体

クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体はフコイダンのことで、タングルウッド株式会社のリムベールという原料を使っていると思われます。

 

多糖体というのは、砂糖のような糖類がたくさん結合したポリマーのことを意味します。ポリマーは髪や皮膚にも残りやすいことが多いので、ヘアケア成分として寄与していると推察されます。

 

こちらの原料資料を見ると、シャンプーに配合するとキューティクルを正常に保つことが挙げられています。フコイダン、あるいはフコイダンとカチオンポリマーの複合体が髪に吸着するのだと思います。

 

ヘマチン

ポルフィリン鉄と呼ばれる成分で、豚の血液から得られる成分で、育毛効果が期待される成分のようです。

 

1%以下と思われる成分の中で一番はじめに出てきたので、イチオシの成分と推定しました。

 

ただ、色々と調査したのですが、この成分を配合した洗浄剤についての論文や特許は見つけられず、どれくらい効果があるかは定かではありませんでした。

 

また、このような成分は、洗い流さないトリートメントや、頭皮ケアエッセンスなどに配合するのはいいと思うのですが、シャンプーに配合しても洗い流されると思うので、配合する必要はあるかな?という印象です。

 

ジラウロイルグルタミン酸リシンNa

ジェミニ界面活性剤の1種で、毛髪ケア成分として有名で、非常に高価な成分です。

原料名は「ペリセア」というもので、旭化成ファインケムが作っています。

 

原料の技術資料を見ると、シャンプーに配合した時の効果が記載されていました。

 

それによると、ラウレス硫酸Naにペリセアを配合したシャンプーに、ダメージ毛髪を1分間浸漬すると、毛髪内部にペリセアが浸透するというデータがあります。

ペリセアのシャンプーでの効果

引用:ペリセア/旭化成ファインケム

 

こういう原料のデータは、トリートメント系でやると良い結果が得られても、シャンプー処方でやるといい結果がでないことが多いです。

しかし、ペリセアは、シャンプー処方でしっかり毛髪浸透効果を確認していますので、ダメージ修復効果が期待できる成分だと考えられます。

 

ポリクオタニウム-64

リピジュアという生体適合性ポリマーをカチオン化し、毛髪に吸着しやすいようにした成分です。

リピジュアはなかなか高価な成分なので、こだわりがあるなと感じますね。

 

ポリクオタニウム-10

シャンプーには必須の成分で、カチオン化セルロースとも呼ばれる毛髪ケアポリマーです。すすぎ時の指通りや乾燥後のしっとり感やまとまり感に影響します。さらに泡質改善効果もあります。

 

また、通常は界面活性剤の中で溶けているのですが、すすぎ時に界面活性剤濃度が低下していくと、この成分と界面活性剤の複合体が析出し、髪に付着してしっとり感などを演出します。

 

この複合体をコアセルベートといい、複合体が析出することをコアセルベーションと言いますが、コアセルベートは界面活性剤との組み合わせで析出量や、感触が変わりますので、重要な成分となります。

 

なお、この成分はポリマーなので、同じ表示名称でも原料によって分子量が違ったり、カチオン密度が異なると感触が変わります。

 

リジュシンシアシャンプー使用感レビュー

リジュシンシアのレビュー

1週間くらい、実際に髪に使ってみましたのでレビューします。

 

リジュシンシアの推奨の使い方は、泡を髪に乗せて3分泡パックするという方法のようです。おそらくペリセアなどの毛髪ケア成分が髪に浸透することを狙っているのだと思います。

 

そこで、あらかじめお湯でよく汚れを落としたのち、

  • 左の頭:泡パックで3分たってから流す
  • 右の頭:普通に使ってすぐ流す

 

って感じやってみました。

 

結果、私としては、推奨のやり方と普通のやり方では違いを感じませんでした。

しかし、シャンプーのクオリティ自体はバランスよく仕上がっていると感じました。

 

以下、イマイチな点とよかった点をまとめました。

 

イマイチな点

髪が結構汚れている場合は、泡立ちが悪いかなと思いました。

皮脂が多い方は、お湯でしっかり洗い、場合によっては2度洗いが必要かなと思います。

アミノ酸系はあまり洗浄力が高くないので、仕方ない部分かとは思いますが。

 

それと、好みの問題ですがフローラル系の香りなんですが、もう少し香りだちをよくしてほしいなと思いました。

サロン系のシャンプーであれば、香りをもっと楽しみたいなと思いました。

 

よかった点

すすぎ時の指通りが良好でした。髪が引っかかることもなく、ぬるつきすぎてすすぎが大変ということもなく、絶妙なバランスがよかったです。

 

また、翌朝のまとまり感のようなものが感じられました。そして、めちゃくちゃサラサラになる〜という感じではないのですが、ナチュラルな仕上がりが好印象でした。

 

さらに、髪が肩まである妻の感想を聞くと、普段より軽い感触に仕上がるのが印象的だったそうです。市販のシャンプーと比較してそう感じたとのこと。

 

まとめ

リジュシンシアシャンプーは、成分からみると、ダメージがひどい人のほうが良さを感じられるかもしれません。

 

髪が長くてダメージがある人は使ってみるのが良いと思います。

 

なお、購入はアマゾンか長島さん(https://twitter.com/material4405593)に直接連絡をとってみてください!



人気 元化粧品研究すみしょうが選ぶマイベストコスメ




メルマガ登録4000名様突破!(2020年7月現在)
「化粧品の成分ってよくわからない。化粧品に詳しくなりたい」

化粧品研究職を7年経験した私が、化粧品成分の働き、化粧品開発の流れ、広告に騙されない化粧品選びを学べる無料メルマガ講座を配信中。
また、不定期で皮膚科学研究の紹介、話題コスメ、その他お知らせも配信。

コスメ大好きな方、美容部員さん、OEM処方開発1年目、化粧品企画部門の方などからご好評頂いています。ぜひ登録してみてください。