無印エイジングケア化粧水高保湿の成分解析と使用感レビュー

エイジングケア化粧水高保湿
すみしょう
化粧品処方研究家のすみしょうです。化粧品OEMにて化粧品研究職として7年処方開発していました。(@smishow01

 

この記事をご覧になっているあなたは、無印エイジングケア化粧水高保湿の成分などが気になっておられると思います。

 

結論から言うと、成分は普通ですが、感触も良く、個人的にもかなり好きな化粧水です。

私の無印化粧水おすすめランキングでも高いランクに位置しています。

無印化粧水おすすめランキング6選【元化粧品研究職が選ぶ】

2019.10.23

 

ただ、敏感肌の人は刺激リスクもあるかもしれません。

 

ということで今回は、無印エイジングケア化粧水高保湿タイプについて、成分解析と使用感レビューを詳細にお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

無印エイジングケア化粧水高保湿の評価まとめ

  • メイン成分は普通だが個人的に良いと思う成分もある
  • なじみが速く、保湿力高くべたつかず、ふっくらする
  • 防腐成分は最小限設計だが敏感肌の人は注意
  • 無印の中ではちょっと価格が高い

無印エイジングケア化粧水高保湿のスペック

無印エイジングケアシリーズ
商品名 無印エイジングケア化粧水高保湿
発売元 株式会社良品計画
製造販売元 株式会社ジュアンビューティ
容量と価格
  • 400ml…2,490円
  • 200ml…1,490円
  • 50ml…450円
どれくらい持つ? 200mlなら朝・夜の使用で2ヶ月ほど
1回使用の価格 23円

 

無印エイジングケア化粧水高保湿の成分解析

無印エイジングケア化粧水高保湿の成分解析の前に、キャリーオーバー成分についてわからない方は、以下タブをご覧ください。

 

キャリーオーバー成分とは

原料に安定化等の目的で配合されており、本製品に配合した時にその影響がない成分。要するに超微量成分です。

例えば、「アップルタイザーB」という原料があり、その組成がリンゴ果実エキス1%、BG30%、水69%とします。このとき、原料におけるBGの役割を防腐剤とします。

原料「アップルタイザーB」を商品に1%配合したとしたら、商品中のBGの配合量は0.3%となります。この配合量は非常に少ないので、商品においてBGは防腐剤として働きません。

こういう成分をキャリーオーバー成分と言い、全成分表示に記載するかどうかはメーカーの判断によります。

 

では、解析です。

成分名 成分の説明 推定配合率
ベース 77%
DPG 2価アルコール、保湿 5%
グリセリン 3価格アルコール、保湿 5%
ローズ水 ローズの芳香水、香りづけ 5%
メチルグルセス-10 糖+PEG骨格、保湿 2%
PEG-75 ポリエチレングリコール、保湿 2%
BG 2価アルコール、保湿 2%
ポリクオタニウム-51 生体適合性ポリマー、保湿 0.1%以下
フルクタン 多糖、保湿 1%以下
ザクロ果実エキス 植物エキス、保湿 0.1%以下
アンズ果汁 植物エキス、保湿 0.1%以下
キイチゴ果汁 植物エキス、保湿 0.1%以下
モモ果汁 植物エキス、保湿 0.1%以下
レモン果汁 植物エキス、保湿 1%以下
ローマカミツレ花エキス 植物エキス、保湿 1%以下
センチフォリアバラ花エキス 植物エキス、保湿 0.1%以下
トウキンセンカ花エキス 植物エキス、保湿 0.1%以下
ラベンダー花エキス 植物エキス、保湿 0.1%以下
水溶性コラーゲン たんぱく、保湿 0.1%以下
加水分解コラーゲン たんぱく、保湿 0.1%以下
ヒアルロン酸Na 多糖、保湿 0.1%以下
アセチルヒアルロン酸Na 多糖、保湿 0.1%以下
アルギニン アミノ酸、pH調整 0.1%以下
ポリソルベート80 非イオン性界面活性剤、なじみ感向上 1%以下
カルボマー ポリマー、粘度調整 0.1%以下
クエン酸Na pH調整、キャリーオーバー 0.1%以下
フェノキシエタノール 防腐剤、汎用 0.1%以下
メチルパラベン 防腐剤、汎用 0.1%以下

 

無印エイジングケア化粧水高保湿を、電子レンジでチンする水分蒸発実験を行ったところ、17%程度が残ったので、大まかな処方を以下のように推定しました。

  1. 水…83%
  2. 保湿成分…DPG、グリセリン、メチルグルセス-10、PEG-75、BGなど16%
  3. 植物エキス、粘度調整、防腐剤など…1%

 

メインとなる保湿成分はDPG、グリセリンという汎用成分で構成されており、普通な印象ですが、ところどころに個人的に好きな成分が見られます。

 

以下、特徴的な成分や、安全性に関わる成分についてピックアップして紹介します。

 

ローズ水

ローズ水は、バラを水蒸気蒸留という方法で精油を抽出するときの副産物で、香りがする水です。フローラルウォーターなどとも言われ、フェネチルアルコール等の香り成分を微量含みます。

 

香りは精油に比べると弱く、ふわっと香るくらいでちょうど良い感じです。劣化するとちょいと臭いですが、スキンケアにはもってこいだと思います。

 

メリットとしては、ローズ水は水なので、界面活性剤をたくさん使わなくても配合できるところ。(普通の精油だと界面活性剤がある程度必要。)界面活性剤はたくさん配合するとべたつき、オイリーな感触が出るので、この点はローズ水のメリットと思います。

 

メチルグルセス-10

グルコースという糖系の骨格に、PEGというポリマーをくっつけた保湿成分です。

グリセリンやDPGに比べるとマイナーな成分ですが、べたつきが少なく、ふっくらとしたお肌に仕上げてくれる成分。

個人的には感触が好きな成分です。

 

ポリクオタニウム-51

日油(ジュアンビューティの親会社)の生体適合性リン脂質ポリマーです。

 

人間の細胞はリン脂質という成分が基本成分なのですが、このリン脂質をポリマーにすることで、低刺激で高い保湿効果を持たせた成分です。

 

コンタクトレンズの保存液や、人工心臓のパーツにコーティングされたりするなど、安全性の高い成分で、防腐剤等の刺激緩和効果もあります。

参考:日油株式会社リピジュアシリーズ

 

植物エキス

エイジングケアという響きは、若返りのイメージを持つと思いますが、化粧品においては、「年齢に応じたお手入れのこと」を意味します。

正直、この表現は意味がよくわからない。でも、法律上そういう表現をしないといけません。

 

植物エキスは、実際効果があったとしても、毛穴に効果があるとか、抗酸化効果があるとかを訴求できないです。しかしエイジングケアを訴求したいメーカーの思いもあり、折衷案としてこの表現が生まれたのでしょう。

 

植物エキスは、DPGとかに比べたら価格が数十倍〜数百倍高いです。そして、無印の中ではエイジングケア化粧水は価格が比較的高いので、植物エキスはわりと配合されているのかなとも思います。(期待)

 

ただ、これらはあくまで保湿成分と考え、メインの保湿成分の補助的な役割と思っておきましょう。

 

安全性で気になる成分

防腐成分として汎用される「メチルパラベン+フェノキシエタノール」は、どちらも配合濃度が高いと刺激になる可能性もありますが、一般的な配合濃度なら普通肌の人は問題ないです。

 

大手メーカーを含め世界中で何十年も使われている成分ですし、安価なので、私はかなり好きな組み合わせです。

なので、普通肌の人は問題ない成分だと思います。

 

ただ、敏感肌視点で見た場合、一点だけ気になるのは、ポリソルベート80が配合されていることで、メチルパラベンの配合量を増やしすぎてないか?という点ですね。

 

ポリソルベートは非イオン性界面活性剤であり、化粧水の肌なじみをアップしたり香料を溶かしこんだりする(可溶化)目的で使われますが、メチルパラベンの防腐効果を弱めるという欠点もあります。

 

その分、メチルパラベンの量が通常よりも多くなっている可能性が考えられます。

 

また、メインの保湿成分であるDPGは、一般的には汎用されており問題ない成分なのですが、人によっては刺激になる可能性もあるとされています。

 

なので、敏感肌の人はちょっと注意かと思います。

 

エイジングケア高保湿化粧水の使用感レビュー

エイジングケア化粧水高保湿

では、実際にエイジングケア高保湿化粧水を愛用している私が、使用感をレビューします。

なじみが良い

エイジングケア高保湿化粧水は、水より少しだけ粘度がある感じです。カルボマーがとろみをつけていると思います。

 

実際に肌につけてみると、ぬるぬるせず、スッと肌に馴染みます。

 

保湿感が高いのにべたつかない

さらに、無印の中でも保湿感がかなり高いです。保湿感が高いのですが、嫌なベタつきがなく処方がうまいなと思います。

 

化粧水をつけてしばらくすると、キシキシした感触が出るものもあるのですが、こちらはそのような嫌な感じがなく、ふっくらした感じになり、かなり好きな感触です。

 

香りはふんわりローズが香る

ローズ水の香りがふわっと香るので、心地よいです。

ただローズ水は劣化すると臭いです。

 

無印の店頭のテスターは結構劣化していることがあるので、香りが気になる方は50mlのお試しサイズを購入するのが良いかと思います。

 

価格はちょっと高い

無印の中ではハーバルシリーズが一番高いのですが、エイジングケア化粧水はその次に高いです。

とはいえ、200mlで1,490円なので、プチプラには入ると思います。

 

総評

無印エイジングケア高保湿化粧水使用感は、なじみが速く、保湿感が高いのにべたつかず、ふっくら潤うので使用感的にはかなり良い化粧水です。

価格は無印の中では高いですが、プチプラのレベルなのでコスパはかなり良いです。

 

ということで、プチプラで化粧水を探している20代、30代、40代、50代のすべての方にオススメできる化粧水です。

 

ただ、敏感肌の人は防腐成分、DPG等が刺激になる可能性ももしかしたらあるので、注意しましょう。

 



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4 件のコメント

  • はじめまして。
    とても参考になる記事が多く、ありがたく読ませて頂いております。

    内部事情に詳しい方のご意見を聞きたくて、初めてコメントをさせて頂きます。

    すみしょう様は手作り化粧品原料についてどのような印象をお持ちでしょうか?

    欲しい成分を高濃度で、わりとローコストに入れることができるので、市販品を普通に使用するより良い場合もあるのではないかと個人的には考えています。

    具体的には美肌のために、ビタミンC誘導体やヒアルロン酸Naを取り入れたいと思っています。

    そこでいくつか気になったことがあるので質問をさせて頂きたいと存じます。

    1.化粧品メーカー的には手作り化粧品原料についてどう思っているのでしょう?
    「知識のない素人が適当に作ると危険だから止めたほうが良い」とか「実は手作りされると費用対効果の高い化粧水が作れるから困る」など、ありましたら教えていただきたいです。

    2.無印の化粧水などの市販品にプラスして、リン酸-L-アスコルビン酸ナトリウムやヒアルロン酸Naの粉末を混ぜて使用しても、濃度さえ気をつけておけば問題はないのでしょうか?

    長文で、しかも記事内容とはあまり関係のない質問になってしまい、申し訳ございません。
    ご面倒であれば無視していただいて大丈夫です。

    これからも記事の更新を楽しみにしております。

    • コメントありがとうございます!面倒なんかではないですよ、お役に立てるかわからないですが、

      1については、しっかり化粧品原料として実績のある原料を使った方がいいと思います。
      不純物などで肌が荒れたりもするかもしれませんので。
      品質規格は設定されているか、例えば、医薬部外品規格に準じた原料ですか?などと問い合わせてもいいかもしれません。
      個人的には、ビタミンC誘導体などを添加するのはアリだと思いますし、費用対効果も良いこともあると思います。

      2 該当成分は特に問題ないと思います。もともとそんなに効果が高い成分でもないですし。ただ、万が一何かあっても自己責任にはなるのでご注意ください。

      なお、作り置きするのは防腐の問題があるので、作ったらすぐ使う方が良いですね。または、使う直前に混ぜて使うなど。

      以上、何卒よろしくお願い申し上げます。

      • ご返信ありがとうございます!

        とても詳しい内容で参考になりました。
        さっそくビタミンC誘導体をプラスした化粧水を作ってみます。
        と思いましたが・・・「もともとそんなに効果が高い成分でもない」んですね。

        また色々悩みながらスキンケアを見直してみます!
        本当にありがとうございました。

        • ありがとうございます。
          スキンケアは長いことやってじっくり効果が感じられるというイメージが良いかと思います。
          急に肌が変わるなどは、医薬品や医療のレベルになってしまいます。
          今後ともよろしくお願いいたします。

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