ファンケルクレンジング成分解析!アイメイク落ちは?【元研究職執筆】

ファンケルクレンジングオイル
すみしょう
こんにちは、クレンジング開発もよくやっていた元化粧品研究者のすみしょう(@smishow01)です。

 

ファンケルのマイルドクレンジングオイルが超人気ですよね。

アイメイクがするんと落ち、毛穴の角栓が除去でき、うるおいを守る効果に優れているということ。

 

2018年には@コスメのベストクレンジングに輝きました。

一体どんな処方なのか、ファンケルの持つ特許などから、成分解析とその効果について検証してみました。

 

ファンケルクレンジングオイルの成分解析をしてみた

ファンケルは、ホームページに配合目的が記載しているので、比較的親切な会社ですが、本当の目的を記載していない部分もあったので、カッコ書き()で補足してます。

 

なお、配合率は、マイルドクレンジングに該当するファンケルの特許(WO2014119039A1)がありましたので、そちらを参考に推定しました。

成分名 配合目的 推定配合率(%)
エチルヘキサン酸セチル エモリエント剤(クレンジング) 50
ジイソノナン酸BG エモリエント剤クレンジング) 15
ジイソステアリン酸ポリグリセリル-10 乳化剤 10
ヘキサカプリル酸ポリグリセリル-20 乳化剤 5
(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル エモリエント剤クレンジング) 5
オクタイソノナン酸ポリグリセリル-20 乳化剤 5
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン エモリエント剤クレンジング) 3
グリセリン 保湿・湿潤剤 2
ジカプリリルエーテル エモリエント剤クレンジング) 2
ジメチコン エモリエント剤クレンジング) 1
(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル エモリエント剤(増粘) 1
メドウフォーム油 エモリエント剤 1%以下
ジグリセリン 保湿・湿潤剤 1%以下
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) エモリエント剤 1%以下
PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン 保湿・湿潤剤 1%以下
ダイズ油 エモリエント剤 1%以下
ステアリン酸イヌリン エモリエント剤(増粘) 0.5%
トコフェロール エモリエント剤(製品の酸化防止) 0.1%以下

 

大まかに、油分76%、界面活性剤20%、その他、という感じで、水分や防腐剤は完全フリーですね。

つぎに、重要な成分についてピックアップしました。

 

ベース油分2種

ベース油分は、

  • エチルヘキサン酸セチル
  • ジイソノナン酸BG

です。

 

エチルヘキサン酸セチルは汎用のエステル油で、ミネラルオイルや水添ポリイソブテンよりはクレンジング力が弱い成分です。

 

ジイソノナン酸BGは、ジエステルと呼ばれるもので、ファンケルグループしか使っていません。特許をとっているのかも。

安全性については、米国CIRレポートにて、直接的な情報はないですが、類似成分の検証から安全であると結論づけられています。

 

シリコーンオイル2種

さらに、スキンケアにも使われるシリコーンオイルである

  • ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
  • ジメチコン

 

もわずかに使われています。

 

これによって、落ちにくいメイクへのクレンジング力をあげています。これらはスキンケアにもよく使われる成分であり、多少肌に残っても問題ないものです。

 

クレンジング力アップのエステル油

ファンケルクレンジングオイルに超重要な成分は(カプリル酸/カプリン酸)カプリリルです。

この成分を配合したクレンジングオイルが、ファンケルから出ています。

 

これは、エモリエントと記載されていますが、クレンジング力をアップするための液状のエステル油です。

以下、2つの混合物です。

  • カプリル酸とカプリリルアルコールのエステル
  • カプリン酸とカプリリルアルコールのエステル

 

これが配合されていると、落ちにくい2種類のアイメイクアップが落ちやすくなるとされています。

 

結構珍しい成分で、有名どころではファンケルくらいしか使ってないと思います。

 

分子量が比較的小さいので、安全性が気になるところですが、安全性については、原料メーカーのBASFの資料によると、敏感肌によるパッチテストで問題ない結果が得られているとのこと。

 

どちらにせよ、洗い流すのでそこまで気にするものでもないですが。

 

うるおいアップの油分

もう1つ気になったのが、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)

というワックス状の油分。

 

水分蒸発防止効果のある油分として、スキンケアで非常によく使われ、少量で効果を発揮します。

 

洗顔料に配合すると、お肌に残ってしっとりした感触を得られますので、ファンケルクレンジングオイルでも、そのような効果が得られるのかもしれません。

 

総合すると、成分の優しさ的には、刺激的な成分はないので、安全性も高く、グッドだと思います。

 

ファンケルクレンジングオイルの効果を特許データから検証

ファンケルクレンジングオイルの特徴を特許データで検証しました。

特徴は以下。

  • 落ちにくいアイメイクが落とせる
  • 毛穴の角栓が落ちる
  • うるおいを守る

 

落ちにくいアイメイクが落とせる

まず、落ちにくいアイメイクは2つあります。

  • お湯で落ちるウォータープルーフアイライナー
  • オイルで落ちるウォータプルーフマスカラ

 

この2つは、どちらもウォータープルーフで落ちにくいアイメイクですが、落ちにくくなるメカニズムが違います。

 

お湯で落ちるアイメイクは、オイルでは落ちない。逆にオイルで落ちるアイメイクはお湯では落ちない。

しかし、ファンケルクレンジングオイルなら、どちらも落とせるというのがウリです。

 

で、特許データを見ると、市販のお湯で落ちるアイライナーに対しては、37%の除去率で、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル無配合のものよりも、2〜4倍高かったです。

 

一方、オイルで溶解するタイプのマスカラに対しては、70%の除去率で、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル無配合のものよりも、やや高かったです。

 

ファンケルクレンジングオイルは一般的なクレンジングに比べて、クレンジング力が高いことはわかりました。

 

一方、除去率37%って、アイメイクを100%除去できていないということになるので低すぎる気はします。

特許用の実験データなので、実際に顔でクレンジングをするよりも厳しい条件なのかもしれませんが。

 

毛穴の角栓除去効果

特許データによると、ファンケルクレンジングオイルは人工角栓の除去率が高く、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル無配合のものより13%アップということでした。

 

なので、一般のクレンジングと比較してもそこまで大きな特徴ではないかと。

 

新しくできた白っぽい角栓は除去できると思いますが、黒く酸化した角栓や、いちご鼻を劇的に改善する効果はないと思ったほうがいいですね。

 

うるおいを守る効果

クレンジングすると、肌から水分が蒸発するのを防ぐ「バリア機能」が低下します。

マイルドオイルクレンジングは、(カプリル酸/カプリン酸)カプリリル無配合に比べて、バリア機能が3倍低下しにくいようです。

 

ただ、実験誤差も多々ある実験方法だったので、そこまでうるおいが守られるかというと・・・?そうでもない気がします。

 

また、クレンジングオイルが肌に残っているから、水分が飛びにくいという見方もできますので、そんなにすごい機能でもないと思います。

 

ファンケルクレンジングオイルの成分解析まとめ

  • 成分の安全性はグッド
  • (カプリル酸/カプリン酸)カプリリル配合で特許
  • お湯で落ちるアイメイクは劇的には落ちない
  • ウォータープルーフアイメイクは落ちやすい
  • 角栓除去効果はデータ上は普通
  • うるおいキープ効果はありそう

 

ファンケルクレンジングオイルは、ウォータープルーフアイメイクはよく落ちて、角栓も少し落ちるし、うるおいに優れたクレンジングですので、迷われた方は使ってみるのをオススメします。

@コスメでベストクレンジングをとるというのは、なかなかできないですからね。

 

しかし、お湯で落ちるアイメイクはそんなに落ちないと思ったほうが良いかもしれません。

使用感については、実際に使ってみて別記事に記載します。



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